夏の夜の夢

歌詞

この場所から生まれるものがある それを夢と呼べるのならば
広げよう あふれる思いの届くところまで どこまでも

「現実」って奴は時には重すぎて つらい時も確かにあるさ
だけどほら 僕らは知ってる もうひとつのすばらしい世界を

夢は 僕らの夢は与えられるものじゃなくて
何もないところに今つくりあげるもの
音も光もすべてがひとつになって描き出すんだ 僕らだけの夢

覚めることない夢をつくれたら
それはほら 僕らの未来に変わるかもしれない

できないことだけ数えているよりもひとつひとつ動いてみようか
すぐそばに誰かがいること 手を伸ばして初めてわかるから

独りぼっちで見てる夢は少しだけ寂しい
今しかできないことがあると信じたい
落ちこむ自分そのまま飲み込めるほど大きな何かあると信じたい

覚めることない夢をつくれたらそこはほら真夏の輝き
作りだそう
ひとりきりじゃ持てないほどの大きさに
広げよう 僕らの世界を 消えない夏の夜の夢

あれこれ

 タイトルはもちろん、ウイリアム・シェイクスピアの名作「夏の夜の夢」から。高校1年生の時に悪友に誘われ出かけた渋谷のジャンジャンという地下劇場で、シェイクスピア・シアターという当時売り出し中の劇団がジーパンスタイルで上演するこの劇を見なければ、僕の人生は大きく変わっていたと思います。音楽はともかく、演劇や、もしかしたら教育の世界に身を置くこともなかったかもしれません。地下室に下りていく前と、地上に登ってきた後とでは世界がまったく違って見えた。あんな経験はめったにできるものではありません。2022-10-05

 当時顧問をしていた演劇部がグングン力をつけてきて、人数もどんどん増えてきて、「夏の夜の夢」に取り組むことになった時、最後を締めくくるためにこの歌を作りました。「夏の夜の夢」をちょっと劇中劇風にして、その劇に取り組む等身大の演劇部の姿を外枠に作りました。シェイクスピア・シアターの影響ですね。そして、現代の若者に一気に戻った彼らのエネルギーを借りて、僕自身の芝居への思いをぶちまけたのがこの歌です。同じ思いで歌い、踊ってくれるメンバーがいてくれたこと、そして歳を重ねメンバーは替わっても、ずっとそういう仲間に恵まれていることを嬉しく思います。2022-10-05

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