「ぶたかん 2025」作 酒井一成

日時 2025年10月5日(日)
15時40分〜16時40分
場所 君津市民文化ホール
(公式サイトはこちら)
この「ぶたかん」は、座付き作家の酒井が2007年に高校の演劇部のために書き下ろした作品です。高校の文化祭の開会式を舞台に、ステージを支えるスタッフたちの奮闘を描きました。NeverLand Musical Factoryでは2010年に取り上げ、千葉県富津市の子ども祭や千葉市での主催公演で上演しました。この時は、地域の子ども祭に高校生がボランティア・スタッフとして参加する設定にしました。
今回も、「きみぶん演劇祭」に参加させていただきました。高校生に交じって上演するのは正直とても勇気がいります。ちゃんとできるのか、場違いではないか、「なーんだ、こんなもんか」と思われてしまわないかーー背筋が伸びるような気持ちになります。ただ今回は、個人的にこの劇を通して伝えたいことが自分の中にかなり強くあって、「やりたい」という思いが強かったです。一般の方にはある程度マニアックな題材かもしれないと思いながら、演劇部に所属し仲間と共に芝居を作ってきた人たちだからこそ、特にこの数日自分たちの作品を上演したばかりの人たちだからこそ、受け止めてもらえると思っていましたし、受けとってほしいと思っていました。芝居の最初の方のシーンから、台本に仕込まれた専門用語や状況説明にちゃんと反応してくれる観客席を感じ、舞台が終わる前から「上演して良かった」と思っていました。
これまで何年も参加させていただいていた、千葉市の「ゆめチャレンジ」が会場の都合で今年限りということになってしまいました。定期的に上演できる機会がひとつ減ってしまいました。だけど、だからこそ、ひとつひとつの芝居を大切にしたいし、仲間と芝居作りを続けられること、それを観てくれる人がいること、ホールやそのスタッフに恵まれていること、支えてくれるたくさんの人たちがいることに感謝し、これからも自分たちなりの何かを作っていきたいと、改めて思いました。



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