歌詞
ひとりの部屋は自分の鼓動と 溜息だけに満たされて TVはなにも答えてくれない 電話のベルも黙り込む 誰もいない寂しい夜には 自分のこと嫌いになりそうで 今 「いつでも笑ってとってもいい子で そんな自分を素敵と思うか? だって強がりばかりじゃ生きられない 本気で泣いて 本気で怒って めちゃくちゃになってかまわないだろ それがホントの自分自身なら つきあおう いつまでも」 自分を乗り越えたい 弱虫な自分自身を 孤独な部屋の激しい闘い 小さな夢を守るため 声を限り叫びたい想い 抑えること出来なくなりそうで 今 「誰にも負けない 弱音を吐かない そんな他人を信じられるか? そうさ 弱さが人を結びつける 弱虫 強がり 嘘つき わがまま 泣き虫 みじめでかまわないから それがホントの君自身なら つきあうよ どこまでも」 自分をけちらしたい ちっぽけな自分自身を 「夢も希望もなくしたときには 立ち止まり しゃがみこめ」 立ち上がること 出来なくなりそうで 「それでも毎日生きてゆくのさ ゆっくりゆっくり歩いてゆくのさ」 自分に火をつけたい 激しい炎になりたい 自分を乗り越えたい 本当の自分みつめて
あれこれ
「ソング&ダンス」というオリジナル・ミュージカルのために作った歌です。僕は学生のこと東京キッドブラザースという劇団が大好きだったのですが、その劇団の特徴というか持ち味の1つとして、実感のこもった共感できる独白(ひとり語り)とその後に続く印象的な歌、というものがあり、僕はとってもそれに感動することが多くて、自分でもそういうシーンを何度も真似て作っていました。この歌の、そういうところから出てきた歌です。コーラスの感じは、その東京キッドブラザースの「Like a Hard Days Night」という歌に影響を受け、途中で台詞が入るところはドリカムの「HIDE AND SEEK」あたりをリスペクトしていて、最初に出てくるTVはB’sの「願い」がイメージだったりで、当時自分が好きだった音楽のエッセンスをどんどん投げ込んで作りました。とても気に入っている歌です。間奏などでストロボ・フラッシュを使ったのも、初めてこの歌を高校生に披露してもらった時からの約束事みたいになっています。初演のあと、以前から僕らの劇を見てくれていた人に、「○○高校と酒井が作ってきた楽曲シーンのひとつの頂点みたいな感じだね」と言ってもらったのが、とても嬉しくて印象に残っています。2023-02-09
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