宇宙の声が

宇宙の声を聞かせて　ざわめく街の中
さみしくて　せつなくて　苦しくて

この広い宇宙にひとりだけの小さな僕の心に
広がる深い闇は　どこから来るのだろう


夜の海にすいこまれて　暗い空に手を伸ばしてる

聞こえてくる　ちっぽけな　胸の奥

今遙かな銀河の向こうから　僕の鼓動が聞こえる
失うもののすべてが　ひとつに溶けてゆくよ

あれこれ

　オリジナル・ミュージカルのために作った歌です。短いものですが、最後のギターのフレーズを始め、歌詞もメロディも編曲も、イメージを形にするためにかなり試行錯誤しながら形にしていった歌です。歌詞の中に一度も「宇宙の声が」というフレーズは出てこないのに（「宇宙の声を」ですね）、何でもこんなタイトルになったのかなって自分でも思うのですが、途中で棄てたフレーズの欠片がタイトルに残っていました。「宇宙の声が僕を連れて行く」というイメージが最初にあったのだと思います。結局その手前の歌になって、本当に連れて行かれるかどうかは分からないまま歌は終わります。そして、次のギターのフレーズが暗示していきます・・・・と、聞こえてくれれば良いのですが。2023-01-30