真夜中のランナー

歌詞

強がることに疲れ果て 自分の弱さ呆れはて
いつものように たった一人街へ出た
誰も知らない独りぼっちのランナー

憎まれるのは嫌だから 嫌われるのは怖いから
いつものようにたった一人かみしめた
寂しくないよ 少し疲れただけだよ

夜明けが来ると叫んでる 地平線の向こう側から
死ぬほど走り続けなきゃ手に入らぬものがある
わかっているけど

たとえば誰か一人でもいい いつでも見つめてくれたら
どんな時でも走り続けていけるだろう
その一人に 君がなってくれないか

言葉を飾る虚しさに 言葉が揺れる悔しさに
いつものように たった一人黙り込む
誰も知らない独りぼっちのランナー

誰も信じてくれなくていい 誰もわかってくれなくていい
どんなことにも人は慣れてしまえるから
寂しくないよ 少し寒いだけだよ

誰もが皆真夜中を走り続ける孤独なランナー
どれだけ走り続けたら夜明けにたどりつく?
誰も知らない

たとえば誰か一人でもいい いつでも見つめてくれたら
「それでいいよ」とそっとささやいてくれたら
東の空に星がひとつ輝く

頑張れって言わないで 頑張れって言わないで
誰も僕に期待しないで

たとえば誰か一人でもいい 黙って見つめてくれたら
どんな時でも走り続けていけるだろう
その一人に君がなって

たとえば誰か一人でもいい たとえばたった一人でもいい
すべて許して優しく抱きしめてほしい
その一人に君がなってくれないか

あれこれ

タイトルとイメージは傑作小説「長距離ランナーの孤独」から。でも、中身はずいぶん甘えた物語になってしまっているのかもしれないと思います。でも、その甘え自体が、自分自身の自画像として嘘のないものになっているような気がして、作ってから今まで、何かと歌い続けてきています。そして歌う度に、誰かに甘えている自分に改めて気がついたりします。

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