歌詞
子どものころわたしは絵描きになりたかった この目に映る風景をそっと写し取っていたかった 子どものころわたしはいつでも夢をみてた 心の中のデッサンをそっと大切に包み込んで だけど大人になって夢は遠い空でなく そばにいる優しい人の中にあるものと知った 子どものころのぼくはいつでも信じていた ぼくだけにできる何かきっとどこかにあると思った だけど大人になって僕の夢はただひとつ そばにいる優しい人をしあわせにできること 何気ない暮らしの中 あの人の目の中に あの人の胸の中に 二人の暮らしの中に ふたりのしあわせの絵を美しく描きたい あなたのいる風景しかもう描けない
あれこれ
「雪中夢」というオリジナル・ミュージカルのために作った歌です。しあわせなラブソングであると同時に、別の方向から見ると、夢を忘れて小市民的な生活の中に安住しているようなイメージにも感じ取ることができ、劇の中では主人公がそういったイメージに抗うような気分も物語に組み込んでいます。僕自身の中に両方の自分がいて、どちらも否定したくないし、むしろどちらも好きでいたいし、「あなたのいる風景」だからこそ、逆に普遍的な何かを込めることができるような気持ちもするし、僕自身が歌を作る気持ちにも通じるようにも思ったりします。
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