NeverLand Musical Factory
SAKAI KAZUNARI
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スペンサーシリーズの代表作と言っていいと思うけど、僕はなぜかもうひとつ好きになれないでいた。物語の内容に倫理的な不信感を感じることはないのだけど、夫婦に対する視線が相対的に少し厳しすぎるんじゃないかと感じてしまうのだ。

たとえば、「誘拐」だって「ゴッドウルフ」だって、初期の作品に描かれる夫婦や親は、ろくなもんじゃなかったと思う。それでもスペンサーはその人たちと本気で敵対することはなかったと思う。ただ、相容れない生き方をふまえて、一応はハッピーエンドを考えていたような印象がある。

今回は、子供に教育をする物語だから、親を追い払わなければいけなくなる。そのために、物語としては親をきちんと悪者にしなければならなかったのだとは思うが、それでも何となく、情け容赦もない、という感じがしてならない。

息子ポールの成長ぶりは、なんだかんだいっても感動的である。「初秋」というタイトルに込められたニュアンスもいい味を出していると思う。シリーズの流れ全体としては、レイチェルにずたずたにされたものを、子供を介して立て直しているように感じられる。まあ、悪くない。

怒るスーザンが印象的。この先のシリーズの展開につながるわけではないと思うけれど、逆にスペンサーの身勝手さを感じさせてくれてお見事である。

2012-06-17



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Princeps date: 2012-08-16 (Thu) 20:49:44
Last-modified: 2012-08-16 (Thu) 20:49:44 (JST) (2712d) by KAZU
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