NeverLand Musical Factory
SAKAI KAZUNARI
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 外交官の休暇中の冒険ということで、少し盛り上がりに欠けるような気がした。外交官という職業にあるやや皮肉な職業上の能力や、前任地が日本であったことから、日本人やその文化に関する言及があったりで、興味深い面もたくさんある。が、仕込みが多いわりには全体としてそれらが妙に細かくて、迫力がないのである。

 医療関係の話というのは珍しいし、また被害者の巻き込まれる災禍は、想像すると頭が痛くなるようなものだと思う。そういう被害者を救う主人公という図式は、今までにもなんどかあったと思う。その被害者が実の兄だったり、親戚だったりあれこれだけど、ここまで「他人の不幸に首を突っ込む」的な流れだと、僕はちょっと素直に入り込めなかった。まあこのあたりも、外交官という職業に伴う主人公の性格の為なのかもしれない。

 かなり凶悪な人間も登場するので、どうなるかと思いながら読んでいた。結末は割合あっさりしていて、そういったことも、盛り上がりに欠けるという印象の原因なのかもしれない。ラストの方の緊張感はなかなかなのだけど。

 主人公の職業の生かしたとか、事件への巻き込まれ方とか、前作との共通点が多いように思う。そして、僕の個人的な感想では、どちらももう一つ成功していないように思う。

 もっとも、フランシスの凡作は、他の作家の傑作のレベル以上だったりするのであるが。

2012-11-02

前作「標的」を再読して訂正。「標的」は成功しているって思う。「帰還」は焦点が絞れていないところがマイナスのようだ。
2012-11-15



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Princeps date: 2012-11-15 (Thu) 20:36:47
Last-modified: 2012-11-15 (Thu) 20:36:47 (JST) (2621d) by KAZU
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