NeverLand Musical Factory
SAKAI KAZUNARI
サイト内検索

フランシスの作品としては、どちらかというと地味である。スタンダードな犯人捜しミステリなんだけど、その方法が、容疑者たちの心理分析、特に現在の人格がどのように形成されていったかを検証することとなっている。地味ではあるけれど、人間ドラマとして深みがある。

大金持ちの父親がいて、何人もの母、たくさんの兄弟たちがいる。父親と心を通わせることができる唯一の息子である主人公は、義母の一人を殺し、父親の命をねらう犯人を、まさに家族の中から捜さなければならない。財産目当てに父親に媚びを売っているとの蔑み、憎しみ、妬みの渦の中で。

ミステリとしては地味、小説としては深みがある。

エリート階級の多いフランシスの登場人物中でも、この父親はトップクラスだ。海外も含め、華やかな競馬場のシーンは印象的である。激しいお金の使い方も。もっとも、金持ちなのは父親であって、主人公はそれほど注目を集めていないアマチュアの騎士であるが。そのあたりで、妙に親子関係が予定調和しすぎている気がしてならない。もっと葛藤があるんじゃないかな。

また、ちらりと登場する主人公の恋人(愛人?)は強い印象を残すけど、なんだか唐突で、ぽつんと他から切り離されているような感じがして、少し不思議だった。

2012-06-30



コメント一覧

0件ヒットしました 返信 閲覧 投票数 平均点 トピック開始 最新投稿

新しくコメントをつける

題名
ゲスト名   :
投稿本文
より詳細なコメント入力フォームへ

Front page   Freeze Diff Backup Copy Rename ReloadPrint View   New Page Page list Search Recent changes   Help   RSS of recent changes (RSS 1.0) RSS of recent changes (RSS 2.0) RSS of recent changes (RSS Atom) Powered by xpWiki
Counter: 715, today: 1, yesterday: 0
Princeps date: 2012-08-16 (Thu) 20:53:48
Last-modified: 2012-08-16 (Thu) 20:53:48 (JST) (2915d) by KAZU
、ウ、ホ・レ。シ・ク、ホタ霹ャ、リ