NeverLand Musical Factory
SAKAI KAZUNARI
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 だいたい、殺人鬼の理髪師とか、人肉でつくったパイとかが出てくる血みどろの物語を、ミュージカルにしようと思うほうが、ちょっとおかしいのではないかと思う。さらにそれを、ジョニー・ディップとティム・バートンの組み合わせで映画にしてしまおうとするのは、恐ろしい企てというほかはない。

 「重い」ミュージカルというのはいくつもある。音楽というのは、決してハッピーな要素のみを持っているわけではないのだから、当然である。

 最愛の妻を誘惑するために理髪師を無実の罪で投獄した判事がいる。理髪師は苦しみ抜き、復讐を決意する。何も知らず判事がやってくる。理髪師が判事のひげを剃る。手に持ったカミソリで咽を切り裂き復讐を成就できる喜びに震えながら。ここで歌である。理髪師と判事のデュエット。理髪師は失った妻に呼びかける。判事は新たに誘惑しようとしている女を思う。そのふたつがため息が出るほど美しいハーモニーになるのだ。何というか、悪魔的である。

 本当に美しい音楽がちりばめされたミュージカルであり、その美しさそのものが怖いのだ。たくさんミュージカルを見ていると、時々そういうシーンに出くわすものだけど、これだけ徹底してそこを推し進めた作品はめずらしい。他では味わえない凄みがある。

 ただし、後味は決して良くない。見ている間も、まったく楽しい気持ちには慣れない。気持ちの良い週末を過ごしたい幸せな人には、絶対にお勧めできない。



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初版日時: 2011-09-27 (火) 17:34:20
最終更新: 2011-09-27 (火) 17:38:39 (JST) (2485d) by KAZU
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