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SAKAI KAZUNARI
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マイ・フェア・レディ - goo 映画

豪華な傑作映画。バーナード・ショーの「ピグマリオン」が原作ということで、どちらかといえばシニカルなストーリーなのだけど、それを感じさせない仕上がりになっている。

言語学者が、美しく正しい言葉を使えば誰でも社会的に認められるようになると豪語し、それを証明するために貧しい花売りを実験台に選ぶ、という発端は、実は階級制が社会の中に根強いイギリスならではのプロットだと思う。だけど、花売りイライザが成功するのは、別に美しく正しい言葉を使ったからというのがメインの理由ではないと思う。輝くほど美しく、石ころを拾って磨いたらダイヤモンドだった、という感じだ。

だから、この映画の主役にヘップバーンを迎えたのは大正解で、オリジナルキャスト」とかであるジュリー・アンドリュースではこうはいかなかったに違いない。その分脚本には忠実だったと思うが。競馬場のシーンでの息の詰まるような役者ぶりは、ヘップバーンならではこそ。彼女の歌が吹き替えなのは有名な話だけど、そんなことはささいなことだと言いたくなるほどだ(そう思いながら「雨に唄えば」を観ると感慨深い)。もっとも、ヘップバーンが歌う特典映像を見たりすると、それもまたよかったんじゃないかと思いもする。

ミュージカルとしての楽曲も盛りだくさんで、一番有名なのは「踊り明かそう」だけど、「スペインの雨」とか「素敵じゃない?」とか、名曲も多い。なんと言っても「時間通りに教会へ」「運がよけりゃ」という下町の元気な連中が大騒ぎする2曲は秀逸で、僕はどちらかというとそちらに目が奪われ、上流階級の方で一番印象の残るのは「今に見てろ」の、それもラストだったりする。

まあ、見ようによっては男尊女卑というか、とんでもないプロットなのかもしれないし、特にラストの幕の引き方など、中には怒る人もいるのかもしれないなと思う。でも、のんびりした気持ちで見ていると、結局男は女にかなわないって感じがじわじわと効いてきて、ごりっぱな言語学者であるヒギンズ博士が、わがままで泣き虫な子どもに見えてくるあたり、なかなかいいものだと思う。

昔々、まだ映画なんてろくに観たことのない僕が、悪友に誘われて初めて見たミュージカル映画がこれ。当時の自分にしては清水の舞台から飛び降りるような感じでパンフレットを買っているから、ずいぶん衝撃を受けたのだと思う。


Tag: ジョージ・キューカー オードリー・ヘプバーン レックス・ハリソン スタンレー・ハロウェイ ウィルフリッド・ハイド=ホワイト グラディス・クーパー アラン・ジェイ・ラーナー フレデリック・ロウ



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初版日時: 2011-09-28 (水) 21:53:49
最終更新: 2011-09-28 (水) 21:53:49 (JST) (2606d) by KAZU
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