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KAZU さんの日記

2019
8月 4
(日)
09:37
カーター・ディクスン「白い僧院の殺人」オーソドックスだが大胆な謎が魅力的な古典
カテゴリー  本・CD・DVD
本文
 最初は、登場人物の説明が長くてわかりにくくて辟易したが、実際に事件が始まってみると、テンポよく物語が動き始めて気持ちがよくなってくる。特に探偵役であるHMが登場すると、令によってユーモラスな雰囲気も漂ってきて楽しい。

 大きな謎がどんとあって、その周りに細かい謎がちりばめられている感じは、なんだかとてもオーソドックスで、今となってはかえって魅力的だ。その謎のシンプルさも良い。解決方法がいくつか提示され、否定されていく構成もスリリングである。

 肝心の大きな謎の解決は、この頃の作者の作品によくある「言われてみれば、なあんだ」という大胆というか、シンプルなものなのだけど、こういうのをいくつも発明した作者の手腕がすごいと思う。たとえば、メイスンもののガードナーなどは、こういったことをずいぶん作品に取り込んでいると思うんだけど、ごちゃごちゃしすぎで「なあんだ、でもなんでそれに気づかなかったんだろう」ってあっけにとられることは少ない。このあたりの大胆さが、実はこの作者の気持ちよさのような気がする。

 実は、不可能犯罪の解き方と同じくらい、HMの振る舞いの裏話の方が個人的にはおもしろく、「あのわけのわからない指示や行動の裏には、、、」というのが実に興味深く、また僕自身すっかりとだまされたりして愉快だった。最初の取っつきの悪さはいただけないが、さすがに名作を言われるだけのことはある作品である。

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