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KAZU さんの日記

2019
7月 21
(日)
23:33
アーサー・コナン・ドイル「緋色の研究」ミステリとしての味は薄いが、ホームズものはそれでいいのだ。
カテゴリー  本・CD・DVD
本文
 4作あるシャーロック・ホームズの長編のうち、なぜかこれだけはまだ読んでいなかった。デビュー作だというのに不思議である。正確に言うと途中までは読んでいて、ホームズの初登場シーンなどはなかなか楽しかった思い出がある。ただ、肝心の事件になると何となくぱっとせず、事件の背景を描く挿入部分はまったく肌が合わず、投げ出してしまったのだ。

 改めて読んでみると、以前は読む気になれなかった挿入部分もそれなりに楽しく(それなりに、だけど)、まあまあ満足して読み終えた。「まあまあ」というのは、ミステリとしての魅力はあまり感じなくて、ホームズ物の良い香りだけは十二分に楽しんだ、という印象が強いからだ。そもそもホームズの推理の方向性というのは、厳密に言うとパズルではなく、観察と解釈と実証の積み重ねという感じで、その3つのどこかにサプライズがあると気持ちが良いって、たぐいだと思う。この物語の解決も、特別興味深いものでもなく、その解決を導く過程も、ドキドキするような知的興奮という感じではなかったと思う。黎明期の作品、という印象が強い。

 ただ、黄金期のミステリにも、日本の新本格にもない独特の香りがホームズものにはある。辻馬車とバイオリンとコカインの世界である。その魅力をじっくり感じられるという意味では、他のどの長編よりもうっとりできた。なまじミステリの味が淡泊なだけに。ホームズものは、それでいいのだ。

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