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KAZU さんの日記

2018
10月 20
(土)
10:56
ディック・フランシス「告解」趣向はおもしろいのだが今ひとつピンと来ない。映画監督の仕事ぶりは興味深い。
カテゴリー  本・CD・DVD
本文
 物語が始まってしばらくの間は、作品の方向性がよく分からず楽しめなかった。主人公が映画監督というのは面白いし、彼が撮影している映画が昔の事件を題材としていて、その映画化が過去になったはずの事件を再起動させてしまうという趣向は、なかなか良くできていると思う。

 ただ、全体としてごちゃごちゃしてしまっているし、過去の事件そのものが後味があまり良くない出来事なので、なんか読んでいてスッキリしないのだ。主人公が過去の事件に首を突っ込んでいくあたりも、なんとなく動機が曖昧で、探求型としても巻き込まれ型としてもピンとこない。そのために、「良い映画=売れる映画を作る」ためにあれこれ動いているだけのようで、主人公にもう一つ魅力が感じられないような気がする。

 映画づくりの話題は、個人的にも興味があって面白かった。さまざまな能力や、思い入れを持つ人たちが、監督やオーナーのもとで、ちょっとギスギスしながらも協力して作品作りに挑む人間模様は悪くない。まあ、ちょっとマニアックになってしまっている感じで、読者を選ぶかもしれない。

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