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SAKAI KAZUNARI
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KAZU さんの日記

2017
8月 20
(日)
10:12
レイモンド・チャンドラー「大いなる眠り」 美味しいウイスキーを飲んでいるように、ずっとそこに触れていたい味わいのある物語。少し若いマーロウがいい。
カテゴリー  本・CD・DVD
本文
村上春樹氏の翻訳が出版されるようになって、チャンドラーを改めて読み直したりしている。昔読んだ時とかなりイメージが違う部分があって、翻訳が異なるせいか、自分の年齢のせいか、はかりかねている。

といっても、この作品は初めて読む。チャンドラーの長編第1作である。

マーロウが若いな、というのが第一印象。30代前半だから当然なのだけど、もっと老成していた印象をずっと持っていた。作者の描き方なのか、翻訳の雰囲気なのか、僕の年齢なのか。これも判断に迷うところだ。

話がするすると発展していく上に、マーロウ自身が何を考えているのかさっぱり語ってくれないので、映画のシーンを観ているように、マーロウの心に映る世界をじっと眺めている感じになる。時にはそれがまだるっこしくて仕方がない時もあるけれど、自分の気分にぴたりとはまる夜には、いつまでもその世界にいたくなる。

どちらかといえば地味な事件である。だからこそ、登場人物の印象がくっきりしている。それぞれがそれぞれの不幸を背負って生きていて、マーロウの動きに添って、じんわりとブレンドされ発酵していくような。

読書を楽しむというよりも、鏡を見つめているような気持ちになり、まるで試されているような気分で読み終わった。

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