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SAKAI KAZUNARI
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KAZU さんの日記

2017
8月 12
(土)
10:02
和田竜「村上海賊の娘 下巻」 読書の喜びをこれでもかというくらい教えてくれる。あまりにも陽気に人が死ぬのが気になるけど、それもまた魅力かと思ってしまいそう清々しさがある。
カテゴリー  本・CD・DVD
本文
エンターテインメントとして最高だと思う。5章の長い山場は、くるくると状況が変わる中に、たくさんのアイデアが詰まっていて読んでいて楽しいし、その中に主人公のアイデンティティが一本すきっと通っていて、思わず応援してしまう。

歴史上の出来事としてみれば、ある種空しいお話しなのだけど、ひとりの若者が成長し命の花を咲かす物語として受け止めれば、ものすごく充実したドラマだと思う。

そんな風に感じるのも、1〜4章の長い積み重ねがあるからこそ。これだけの長さの小説になる理由がしっかりあるのだと思う。

ビジュアル面でもなかなか凝っている部分が多く、登場人物の外見や戦場の様子や武器の姿が脳内で映像化できれば、作者の工夫やユーモアさえ感じることができ、深みが感じられる。ただ物語がおもしろすぎて、なかなかそこにたどり着かないまま読み進めてしまうのが残念ではある。そういう意味では映画化すればいいものになるかもしれない。

ただあんまりにも陽気に人が死にすぎて、そういう点では映像になるとクレームがあるかも知れない。作者のいうとおり、人の命の扱いは時代によって大きく異なるのかもしれないし、作者はそれを取り入れて一種のからっとした人間像を描き出してはいるのだけれど、実際に血が舞い散るとどうかな。そのあたりだけが少し引っかかったところ。

ともあれ、一気に読んでしまう極上のエンターテイメント。夏にお薦めである。

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