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SAKAI KAZUNARI
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KAZU さんの日記

2016
9月 16
(金)
23:50
原田マハ「暗幕のゲルニカ」欠点はあるにしても、それを補ってあまりある入魂の一作。熱い魂の連鎖が、時代を超え現実の中の僕にまで確実に届いてくる。
カテゴリー  本・CD・DVD
本文
一気に読み終えた。

画家が生きた時代の物語と、その作品を巡る現代の物語が交互に描き出される展開は、やっぱりデジャブを感じてしまわざるを得なかったのだけど、「楽園のカンヴァス」とはいわば動機が異なっていて、その分作者の思いがダイレクトに伝わってくる気がした。

物語としても抜群におもしろい。特に現代のパートは、ちょっとしたサスペンスドラマ仕立てになっていて、最後には(驚いたことに)アクションシーンまがいのものまであってサービス満点だ。現実世界としっかり切り結ぶさまは、まるでフォーサイスを読んでいるようでさえあったりする。

何よりも伝わってくるのは、テーマ、作者のメッセージである。それはほとんど、小説の中に描かれるピカソたちの思いと重なり合って、読むものの心を揺さぶる。ピカソから生まれた熱い塊が、物語の中で時代を超えて人の心を動かし、現実に生きる作者の心や、読む僕の心を熱くする。こういう読書体験はすばらしい。

いくつかの欠点を感じないわけではない。初出時の事情なのか、妙に説明的な部分が繰り返されるのが気になるのもひとつ。あまりにも御都合主義的だなと感じてしまう部分もあった。

が、それを補ってあまりある魂が、この作品には込められているように思う。読んでよかった。

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