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KAZU さんの日記

2016
8月 17
(水)
21:51
石原慎太郎「天才」 主人公への興味で読み始めたが、内容・語り口共に好きになれなかった。なによりも「天才」が感じ取れなかったのが残念。
カテゴリー  本・CD・DVD
本文
幻冬舎
発売日 : 2016-01-22
 作家としてよりも政治家としての印象がつよい作者で、個人的にはどうも好きになれない人なのだが、作家としての力量はよくわからないのが正直なところなので、思い切って読んでみた。主人公である元総理大臣がどんな人として描かれているのか、そのあたりにも興味があった。

 実は田中元総理大臣の印象もよくない。力業で日本を発展させた人だとは思っているが、様々な事件や人の動かし方を聞くにつれ、胡散臭く感じていた時期が長い。しかし、近年再評価がされていることでもあるし、やはり今の日本のあり方を決めた人の一人ということで、自分なりに考えたいこともあり、結局この「天才」という本を手に取ることにした。

 読み終わっても、作者、主人公ともにあまり好きにはなれなかった。語り口そのものが肌に合わなかったし、描かれている主人公の述懐の幾つかの要素が、僕には前近代的な気持ちの悪いものに感じてしまった。単に僕の感じ方なのだろうと思うし、こういうのが好きな人もいるのだろうなとは判断できるのだけど。

 それ以上に、なぜこの人をこの人が「天才」と呼ぶのか正直実感できなかった。後書きなどを読めば、なるほどそうなのかと思わなくもないのだが、本文を読んでみても、「天才」といえるような部分があまり感じられない。法案を作るような近代的(?)、生産的(?)な営みは背後に隠され、自慢話やグチが長々と続いているようで、読んでいて残念な気持ちさえした。

 僕の読解力が劣っているのかもしれないし、先入観が強すぎて作者の書いていることをゆがめて受け取ってしまっているのかもしれないとは思う。もしかしたら、作者は、田中角栄という人の天才を描ききっているのであって、しかも僕のほうに、その「天才」を感じる感性・知性がないのかもしれない。ケチャップをたっぷりかければ何でもおいしい味音痴に高級料亭の料理を出しても、まさに「猫に小判」であるように。(語弊があるかもしれないけど)

 つまり、人間のかっこいいところって何かについて、作者と僕の間に根本的なずれがあるような気がしてならない。自分が正しくて相手が間違っているとか強弁する気はなく、「いろいろなんだなあ」とちょっとため息をつくだけなのだが。

 とりあえず、そんな感じがしただけでも読んでおいてよかったのだと思うことにする。

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