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KAZU さんの日記

2014
6月 29
(日)
12:20
エラリイ・クイーン「10日間の不思議」よくできたドラマだし衝撃的であるのだけど、あんがいあらが目立つなぁという印象
カテゴリー  本・CD・DVD
本文
いわゆる「後期クイーン問題」の代表作というイメージの強い作品。スーパーマンではなく、悩める名探偵である。そのあたりを強調するたのか叙述方法にも工夫が凝らしてあったりして、趣向に対する作者のこだわりを感じさせる。

こうなってしまうと、犯人は一種の神である。この手の「おち」は今となっては決してめずらしいものではない。テレビドラマにだって出てくるパターンだ。クイーンの得意技のひとつでもある。が、それを「意外な凶器」とでもいえるようなレベルにまで持っていくのは、すさまじい力業である。内容はともかく、そのレッテルの貼り方にかなりびっくりした。これでは確かに「悩める名探偵」が生まれざるを得ない。

ただし、純粋にミステリとして読めば、感心できない点も多い。どんでん返しは大仕掛けだけど、それに気づく過程があまりにごちゃごちゃして理屈っぽいと感じる。そもそも、ちょっと調べればわかるようなことを調べずにだまされるのは、それだけでミスであり、まずはそこを普通に反省すべきだと思う。まあ、そのあたりはうまく作者は書いているけれど。犯人だって、あまりに千里眼すぎるんじゃないかなと思う。

衝撃的な作品だし、ドラマとしてとってもよくできていると思うのだけど、もうひとつ精度が足りなくて、すっと楽しめないのだ。残念である。

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