NeverLand Musical Factory
SAKAI KAZUNARI
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with BACCHUS - 第1期カテゴリのエントリ

バトン

カテゴリ : 
第1期 » 部活動運営 » 顧問からメッセージ
執筆 : 
KAZU 2009-4-1 22:05
 本校演劇部の顧問になって驚いたことのひとつは、スタッフをとても大切にすることだった。正直言ってその頃の僕には、「芝居をやるのは役者」であるというイメージの方が強かったように思う。もちろん、スタッフは大切だしスタッフワークは好きだったけど、やっぱり心のどこかに「従」であるイメージがあった。だから、スタッフとキャストを対等に考えていくような雰囲気には少しびっくりして、でも前顧問から受け継いだ財産として大切にしようと思った。外から見ているときにはいつも、この学校のすばらしいスタッフワークに感動していたのだ。

 あれからずいぶん時間がたって、スタッフとキャストは対等であるという意識は僕自身の信念のようなものになっている。実際、今KIMIGEKIを見てみれば、ほぼ同じだけの時間をかけていると思う。スタッフ・キャストが完全分業できるような団体ではないことを前提にして、「スタッフ時間」というものが常に確保され、時には稽古なしの作業オンリーの日が存在しているのは、うちの演劇部の特徴のひとつであろうと思っている。

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充実した稽古のために

カテゴリ : 
第1期 » 芝居作りのノウハウ » 稽古方法
執筆 : 
KAZU 2009-3-28 18:23
 演劇の稽古を進める上で、何が大切なのかをざっと確認をしておこう。

 まずは、それぞれの稽古についてきちんと考えることだ。僕らのやっている基礎練習は先輩たちの残してくれた音楽に合わせて気持ちよく進んでいくけど、なぜ音楽が流れるのか考えてみたことがあるだろうか。たくさんの理由があるのだけれど、たとえば「テンポアップをさせない」のも理由のひとつだ。腹筋をするにしてもエアロビをするにしても、ある程度のテンポを保つことで効果が上がる面がたくさんある。せっかく音楽が流しているのだから、そのねらいをきちんと押さえた上で、そのねらいがきちんと実現できるように意識をしなければならない。

 それはたとえばある場面の稽古をするときだって同じだ。ざくっと流しながら感情の変化を感じ取るための稽古なのか、流れを犠牲にしても細かいひとつひとつをチェックしていくのか。最終的な目標は同じであるかもしれないが、それぞれの稽古の段階で何を重視していくのかをきちんと考えなければ、能率のいい充実した稽古をするのは難しい。

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顧問の仕事

カテゴリ : 
第1期 » 部活動運営 » 役職の人の心がけ
執筆 : 
KAZU 2009-3-27 8:01
 基本的に部活動というのは生徒がメインで実行するものであり、たとえば技術的な指導を「コーチ」に仰ぐにしても、そのコーチを信頼するかどうかを決めることも含めて、主人公は生徒なのである。もっとも、部活動が学校教育の一環である以上、そういうことも本当の意味では、何か大きなものの手のひらの上で動いているということなのかもしれないが、少なくとも誰かに言われたとおり動けばいい、なんてことだけでは学べない何かを学べない限り、部活動というものが存在する意味はほとんどないのだと僕は思っている。

 ただしやっぱり高校生だけではなかなかできないこともたくさんある。実はできないと思いこんでいるだけだったり、今の環境ができなくしているだけで本当はできることだったりするものもたくさんあるのだけど、その話をすると大変なので、現状に即したことで考えていこう。

 広くいえば、顧問の仕事というのは、部員が動き回る環境を整えることが第一だと思っている。演劇なら演劇なりに、何らかの技術指導のようなものができるというのも悪いことではないだろうけど、別にどうしても必要な条件ではないだろう。部活動というのは、本質的には「何を」よりも「いかに」の方が大切だと僕は信じているのだ。「演劇」を教えることができる顧問よりも、「演劇」を通じてもっと大切なことを教えることができる顧問になりたいと、僕はいつも思っている(生意気で向こう見ずで可愛くない言いぐさであることは承知した上で)。

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スタッフの基礎

カテゴリ : 
第1期 » 芝居作りのノウハウ » スタッフの精神
執筆 : 
KAZU 2009-3-24 11:14
 先日も書いたように、役者にとって基礎的な技術というのはとても重要なものであり、その基礎の上にさまざまな演技などが成立している。そして、その基礎の部分を揺るぎないものにしていくのが基礎練習であり、それをおろそかにしていると、何かをやろうと思ってもそれが出来ない、という悲しい状態になってしまう。たとえばそれは、声の出し方であったり、体の動かし方であったりするわけだ(たぶんもっといろいろなことを含めていい)。

 スタッフについても同じことがいえるのではないかと思う。最小限わかっているべきこととか、出来なければならないこととかがあって、それ抜きで先に進めば、何もかもがらがらと崩れてしまうような基礎というものが。

 たとえば装置の仕事であれば、角材とベニヤ板をしっかりと固定できるだけの釘の打ち方とか、まっすぐにベニヤ板を切るとか、そういうことはやっぱり出来てほしいと思う。技術的なことだけではないけどね。そういうものがわかっていないまま装置を考えたりすると、なんだか非現実的なイメージと瓦礫の山が出来るような気がする。

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本日の活動計画

カテゴリ : 
第1期 » 芝居作りのノウハウ » 練習の計画
執筆 : 
KAZU 2009-3-21 8:45
 毎日の稽古の前に、その日の活動計画を連絡しに来てくれるのは、顧問としてはとても安心できることである。顧問が行ったら活動が始まり、顧問の言うとおり活動が進んでいき、顧問の指示で活動が終わるような部活動ならそういうことは必要ないかもしれない。顧問ではなく監督やコーチやOBでもそれは同じだ。そういう団体がいけないと言うつもりはない。ただ、僕の考え方とは違う。メンバーが活動の主体である団体であるからこそ、自分たちが何をやるのかを決めるのもまたメンバーでなければならない、というのが顧問である僕の考え方である。

 だから、ある程度失敗というのはあってもいいのだと思っている。みんなで、あるいはみんなから任された人が計画を立て、その通りやってみたら今ひとつよくなかった、ということがあっていい。団体や個人はそういうふうにして成長していくものだからだし、そういう試行錯誤も大げさに言えば「教育」なんだと思う。しかし、そういう考えで活動して行くには、ひとつ前提となることがある。

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基礎練習の役割

カテゴリ : 
第1期 » 芝居作りのノウハウ » 役者の鍛錬
執筆 : 
KAZU 2009-3-17 13:46
 役者がやる基礎練習というのは、大きく言ってふたつの役割がある。

 ひとつは、今取り組んでいる芝居の稽古に入る前のアップという役割だ。プロの劇団であれば、そういう準備は各役者の責任ととらえ、「稽古が始まる前に準備をしておくのは当然だ」と言うことで、劇団全体としては基礎練習の時間をとらない場合もある。考え方としては正しいのかもしれないけれど、少なくとも僕らのやっているレベルでは、そんな偉そうなことは言えない。実際問題として、高校生である部員たちがしっかりそういう準備をするのは、結局「同じ時間」「同じ場所」になるのだから、一緒にやった方がいいってことになるのだろう。

 もちろん、全員が一緒にアップをするというのは単に便法の問題だけではない。技術的なアドバイスといったこともあるが、なによりもまず精神的な一体感や高揚感のようなものが大切であると思う。みんなの同じ汗をかくことで生まれてくるものは確かにある。だからこそ、僕らは今取り組んでいる芝居のスタッフもキャストも一緒になって基礎練習に汗を流すのだと思う。もちろん、それだけが理由ではないけどね。

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 「どうやったら演技がうまくなるのですか」と真っ正面から聞かれて、思わず絶句してしまった。それは「どうやったら頭がよくなるんですか」とか「世界を平和にするためにはどうしたらいいですか」とかと同じくらい、でっかくて曖昧な質問だからである。それに答えるためだけに膨大な数の本が出版され、天才から凡才まで、数え切れないほどの人が探し求め続けて答えが見つからず、仮に見つけたとしても他に伝えることがきわめて難しいたぐいの質問だからである。

 だから当然、僕がその答えを知っているわけでも、まして教えてあげることが出来るわけでもないんだけど、頭に思い浮かぶことをちょっと書いておきたいと思う。個人的な考えであって客観的真実とはかぎらないので念のため。

 演技をめぐって「役になりきる」なんて言葉が時々使われるけど、僕はその言葉にあまりとらわれる必要はないと思う。というより、「役になりきる」なんていうのは基本的にはあり得ないと思うし、目標にするべきではないとさえ思っている。極論すれば、殺人者になりきった役者は人を殺さなければならない。ありえない。役者は「登場人物を演じる」のであり「登場人物になる」のではない。もっとも、「登場人物が役者に乗り移った」としか言いようがないような状況が存在するのは確かである。役者本人の主観としても、見ている人が持つ印象としても。

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危機管理

カテゴリ : 
第1期 » 部活動運営 » 演劇部という組織の形
執筆 : 
KAZU 2009-3-15 9:50
 部長と相談して動きを決めたあとで、「この程度の天候不順で稽古中止っていうのは甘いよな」とちょっと笑ってしまったのだけど、頼みの内房線が上下線とも動いていない状況では仕方がないかなと思う。午後から動き出すという手もないわけではないのだが、各人が家で出来ることもたくさんあるはずだったので、中途半端になるよりは、という判断で、妥当なところであったと思っている。(本当に妥当だったかは今日の稽古が決めるはず)

 「危機管理」と言うことを考える。「危機」というと大げさかもしれないけど、予定通りに物事が進まない時に、どうするかって言うことだ。昨日のようなこともあるし、稽古中にメンバーが怪我をするとか、ホールに向かう電車の中でメンバーが行方不明になるとか、本番直前に部員が問題行動をして特別指導を受けるとか、そういうことである。笑い話になるようなことから本当に深刻なものまでいろいろなことが起きる。これはもう何かが絶対起きるわけで、予定通りすっきり行くがあったらむしろ幸運、って思っておいたほうがいい。

 何かが起きてしまった時に大切なこと、意識するべき事は3つある。「情報収集」「判断」「伝達」である。本当はあと4つくらいあるけど、優先順位としてはまずこの3つだ。

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自分だけの台本

カテゴリ : 
第1期 » 芝居作りのノウハウ » 台本を読む
執筆 : 
KAZU 2009-3-12 10:25
 君劇版の台本が完成した。といっても、テキストレジはほとんどしていないから、台本の体裁(というのかな)がいつもの君劇の形になっただけである。だが、この「いつもの君劇の形」がけっこう大切なのだと僕は思ってる。

 たぶん10年近く同じような体裁で台本を作っていると思うのだけど、この形というのは何となくできたものではない。僕自身もそれなりに考えてきたし、いくつかの参考書や他の団体の台本形式も参考にしたし、もちろん今までの部員の意見もたくさん参考にしている。たとえば…

 ページの文字は大きめで、閉じた時に(中央ではなく)外側に来るようになっている。各ページの上隅には、やはり外側に来るように、場面が「第1場」というように印刷されている。これらは、稽古などの中で必要なページをすぐに開けるようにするためだ。

 各ページ上の反対側には、日付が印刷されている。これは、台本が改訂された日付である。特にオリジナルの台本だったりすると、多い時には本番までに10回近く書き直される。混乱がないようにということで、常にこれも書いてあるはずだ。時には、1ページだけ差し替えられる、なんてこともあるからね。

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 さて、卒業である。

 いつだってそうだと言われれば本当にその通りなんだけど、入学してから卒業するまで、この学年も本当にいろいろなことがあったと思う。そしてこれも、もしかしたらいつだってそうなのかもしれないけれど、いい思いをしている時の君たちの顔よりも、つらい時の君たちの顔の方がよく覚えていたりする。

 入部して一番最初の芝居に取り組む時期、春の地区発表会と外部からの依頼公演と、部全体がふたつに分かれて動くことになった。このあたりが既に異例のことで、特に依頼公演チームには本当に大変な思いをさせたと思う。1年次秋の大会の頃、今までにない一種の「期間限定メンバー」が関わっていた頃にしても、さまざまな意味でやりづらい部分があったように見えた(いてくれたから充実した部分も言うまでもなくたくさんあった)。もちろん、2年次秋の大会直前の大事件は言うまでもない。最後の公演に至ってはインフルエンザの影響で文化祭が延期になり、結果的に「あとから思えばあれがラスト・ステージだったんだな」と言う、一種中途半端な形で引退することになってしまった。いくつかの出来事の中で、何人かのかけがえのない仲間が去っていった。

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with BACCHUS とは

高校演劇部の顧問として、部員に向けて書いた「演劇部便り」です。演劇づくりに関するマニュアル的なものから組織作りのようなこと、個人的な想いを書いたものまで内容はさまざまです。一応ジャンル分けをしていますが、特定の項目についてお知りになりたいときには、単語で検索をしていただいた方が、興味ある情報を見つけやすいかもしれません。

2期に分かれています。第1期は2002年9月から2009年3月まで。少しでも高いところに登ろうと必死で自らを鍛えていた演劇部でした。「with BACCHUS」の内容もわりあいハードで、量もとても多いです。第2期は2013年から書き始め現在進行形です。動き始めたばかりの演劇部、演劇初心者がほとんどの部員たちにわかりやすいように書いているつもりです。

質問や感想などのコメントをお待ちしています。

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