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SAKAI KAZUNARI
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with BACCHUS - 読み合わせカテゴリのエントリ

 「読み合わせ」という稽古の目的は3つある。

 ひとつは、台詞の練習をすることだ。練習をするというのはどういうことか。声の大きさや滑舌など、その台詞の意味がきちんと聞く人に理解できるように語るというのが最初に考えるべきこと。[意味」という言葉はこの場合、単純に「リンゴ」という言葉が「リンゴ」という言葉として聞き取れること、と考えてよい。当たり前のこととしてできなければならないことなのだけど、案外いい加減になる。「なに言ってるかよくわからない」というダメ出しが必要で、できればもっとピンポイントで「リンゴのRが雑」なんて指摘で課題が明確になると申し分ない。

 ただし、台詞で表現するべきことは、単に言葉によって表されることだけではない。「AさんがBさんを嫌っている」ということを観客に示したい時、Aさんに「お前が嫌いだ」と言わせたのでは演劇にならない場合が多い。むしろ、Bさん「ありました?」Aさん「あったよ(嫌そうに)」なんてやりとりで嫌悪感が表現されたりする。表現するべきものは「あった」という言葉で表現されている情報だけではなく、「(嫌そうに)」という、言葉では表現されない情報も含んでいるのだ。だから、読み合わせをするなら、「その言い方では嫌そうな感じが伝わってこない」というだめ出しがたくさん行われるべきだし、役者は自分の表現を工夫しなければならない。もちろん「あった」という言葉で表現される情報がきちんと伝えることを前提として。

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 何度も書いてきたことだけど、表現について考える時には、「なにを」と「いかに」との二つに分けて考えると分かりやすくなる場合が多い。「読み合わせ」というのは、台本を使って行う芝居作りの最初の一歩になる場合が多いけど、やっぱり「なにを」と「いかに」とをきちんと考えることが大事だ。

 「7行目の『ごめん、わるかったよ』って台詞、もっと怒ったような感じで言った方がいいんじゃないかな」なんて指摘がきちんと出てくる読み合わせは、稽古として大きな意味を持つ。逆に、単に読んで読みっぱなしの読み合わせでは、時間の無駄とまでは言わないにしても実りが少ないものになるだろう。読み合わせは身体の動きがないからこそ、また事務的なことで言えば、台本と筆記用具を持っているから、つまり話し合いに連結しやすいから特に、「なにを」について練っていきやすい稽古の形態なのだと思う。

 「えっ?ここ、怒ったような感じなのかな。私はちょっと反省しているつもりで、しょげた言い方をしようとおもっていたんだけど…」なんて反応が返ってくれば稽古はとても意味があるものになる。台詞を「いかに」言うかというところから出発した違和感が、そこにとどまらず、この台詞が「なにを」表現しようとしているものであるかということへつながっていくからだ。

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カテゴリ : 
第1期 » 芝居作りのノウハウ » 稽古方法 » 読み合わせ
執筆 : 
KAZU 2005-7-29 18:30
 読み合わせの中で、演出担当からいくつかの指示が出る。いつも使う表現だが、役者が演技をする時には「なにを」と「いかに」が大切であって、特に「なにを」の部分は大事だ。100メートル走をやるのであれば、速く走れば一番なのは当たり前だが、演劇の場合は「速くなくてもいいから優雅に」とか、「速くてはいけない」とかいうこともあり得るからだ。

 だから、役者が自分の演技を考えていくできるだけ早い段階で、「なにを」表現するべきなのかを明確にしていかなければならないし、それは役者がひとりでやろうと思っても無理だ。集団でつくっていくのが演劇の基本である以上、全員の認識が一致していなければならない面がたくさんある。
 二人三脚をやっていて、ひとりはできるだけ速く走ろうと思い、もうひとりはゆっくり美しく走ろうと思っていたらたぶん転ぶ。ある役者が自分の演じる役は18才だと考えていて、相手役は同じ登場人物を40才だと思ってやっていたら、たぶん芝居は成立しない。
 だから、そういった共通認識は、稽古のどこかの段階でつくっておかなければならないし、早いほうがいい。読み合わせというのは、その大事な機会である。

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読み合わせ

カテゴリ : 
第1期 » 芝居作りのノウハウ » 稽古方法 » 読み合わせ
執筆 : 
KAZU 2005-7-22 18:20
 どちらかと言えば僕は「読み合わせ」という作業が苦手である。無茶苦茶なことをいっているのはわかっているのだが、飽きてしまうのだ。大事だってことはわかっているのだけど、アクション抜きの表現に、それほどの時間をかける必要があるのだろうか、と思っていた。だから、自分で演出をする時には、雰囲気をつかむためにざっと読んでもらって、すぐに役者の動きを決めていくことが多い。

 もちろん、昔から「演劇部の稽古と言えば、まず読み合わせから」というのはきちんと理由があるのであって、読み合わせを「飽きてしまう」などといってろくにやらないと、やっぱりきちんとしっぺ返しが来る。読み合わせでやるべきことは、ちゃんとあるのだから当たり前だ。

 読み合わせでやるべきこと。

 第一に、うんと基本的なことだけど、台詞をきちんと読めるかどうかチェックすることである。ばかばかしい話だが、漢字が読めないとか読み方を勘違いしていたとか、そんなことがあったりする。アクセントの話になってくると、ばかばかしいなんて言えない。こう言うのは、体を動かし始める前に確認しておかないと、癖になってからでは直すのに苦労する。

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読み合わせ

カテゴリ : 
第1期 » 芝居作りのノウハウ » 稽古方法 » 読み合わせ
執筆 : 
KAZU 2004-7-30 13:00
 台本が決まり、キャストやスタッフが決まると、だいたい最初に「読み合わせ」と呼ばれる稽古から始めることになる。これをどのくらいの時間をかけてやるかは、団体や演出家によって癖というか、好みのやり方があるようだ。また、台本によっても、最終的にどのような舞台を作ろうとしているかによってもさまざまな選択肢がある。

 僕が今まで経験した芝居作りでは、あまり長い時間をかけないことが多かった。極端言えば、まったく読み合わせをやらず、すぐに台本をもって動くようなことすらあった。特に自分が台本を書く時には、最後まで台本が完成しないまま、時には先のストーリー展開もよくわからないまま最初のシーンを作らざるを得ないこともあるので、等というのは、よく考えると恥ずかしいのでそういう話はやめておこう。

 読み合わせにそれほど時間をかけようと思わないのは、かっこよく言えば言葉が身体から発せられる以上、身体の動きを伴わない言葉のみの読み合わせというのは、どこか中途半端な気がするからだろう。正直言うと、みんなが台本をもってひたすら台詞を言っている状態というのが、何となく退屈に思えてならないというのもある。だが、それは大きな間違いである。

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with BACCHUS とは

高校演劇部の顧問として、部員に向けて書いた「演劇部便り」です。演劇づくりに関するマニュアル的なものから組織作りのようなこと、個人的な想いを書いたものまで内容はさまざまです。一応ジャンル分けをしていますが、特定の項目についてお知りになりたいときには、単語で検索をしていただいた方が、興味ある情報を見つけやすいかもしれません。

2期に分かれています。第1期は2002年9月から2009年3月まで。少しでも高いところに登ろうと必死で自らを鍛えていた演劇部でした。「with BACCHUS」の内容もわりあいハードで、量もとても多いです。第2期は2013年から書き始め現在進行形です。動き始めたばかりの演劇部、演劇初心者がほとんどの部員たちにわかりやすいように書いているつもりです。

質問や感想などのコメントをお待ちしています。

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