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with BACCHUS - 芝居小屋のことカテゴリのエントリ

専用の劇場

カテゴリ : 
第1期 » 芝居作りのノウハウ » 芝居小屋のこと
執筆 : 
KAZU 2008-11-9 8:55
 有名な「キャッツシアター」というのは、「キャッツ」という芝居を上演するためだけに作られた劇場である。だから劇場の構造そのものが芝居の効果と強く結びついている。あるいは、特定の演出プランを可能にするために劇場自体が設計されていると言ってもいい。芝居の冒頭で観客席と舞台が同時に回転して、今まで見えなかった部分が見えてくる演出や、ラストシーンで空に向かってタイヤが飛び立ち、ネコが天に昇っていく演出などは、「キャッツシアター」という劇場の構造がなければ不可能と言っていいと思う。大道具を作るのではなく劇場を作る、という大技が初めて可能にした演出プランなのだ。

 もちろん、そのようなことが僕らに許されるはずがないと思うだろう。金銭的にも時間的にも能力的にもお呼びのつかない僕らは、溺愛の劇場をごく短時間だけお借りし自分たちのやりたいことをやらせてもらえるだけで、もう本当にものすごいことなのだ。そもそも劇場というのは、ある程度汎用性のある、つまりどんな芝居でも比較的やりやすいように作られた最大公約数的な空間だ。だからまあ、基本的にその中で、その劇場の構造を勉強させてもらいながら、自分たちのやりたいことをどう実現していくかを考えるのが当たり前だ。僕らも演劇に関わるものの端くれとして、そんなことをやらせてもらっているわけだ。

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 ホールにいる時間というのはとても好きだから、その前にはとても嬉しいんだけど、自分でも嫌になるくらい緊張する。その時間がどれだけ貴重であるのか、心の底までわかっているからだと思う。ついでに言えば、僕が演劇部の顧問という立場であって、一生懸命にやっている人たちのいろんなことが、僕の言動によって「左右され」ちゃうということを自覚しているからだと思う。

 だから当然なんだけど、ホールで過ごす時間が終わると充実感みたいなものが心の奥からこみ上げてくるのだけど、その一方で毎回やってくるのが落ち込みというか、がっかりというか、なんかマイナスの感情である。

 僕的には、なんかその理由はだいたいわかっているような気がするのだ。もちろん自分の力不足が一番なのだろう。直前になるまであれこれと言い訳をして本気で向き合わないいい加減な性格も問題だ。でも、それらよりももっともっとまずいのは、自分が持っている一種の「プライド」みたいなものだと思う。そんなものがあるから、あとになって落ち込まなければならないんじゃないかと僕は思っている。

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 リハーサルというのは、本来本番前に行う流れを確認するための稽古である。最終チェックをするためにやってみる、という感じだ。ただ、僕らはそれとはちょっとずれた意味で「リハーサル」という言葉を使うことが多い。本番で使うホールを使った、公式練習という意味だ。もしかしたらこれは、僕が知る範囲でしか使われない意味なのかも知れないし、あるいは高校演劇独特の言葉なのかも知れない。

 そういった意味でのリハーサルは、必ずしも「演劇の稽古」だけをするわけではない。仕込みや片付けなどに相当の時間がかかるし、かけるし、むしろそれ自体が目的のひとつになる。だが、ここでは狭い意味での「演劇の稽古」、それこそ、演出担当者が手を叩いて始め手を叩いて切る、という稽古のことを考えよう。

 どうしてそういう稽古をリハーサル(本番と同じホールを使った練習)の中でやるのかというと、普段自分たちの稽古場ではできないことがたくさんあるからだ。稽古場とホールとを比べてみればわかる。ホールには照明設備がある。これは稽古場ではまず触れることができないものだ。音響設備もある。確かに小さなコンポなどで音を出すことはできるだろうが、実際のホールでは響きも違えば扱うための操作盤も違うはずだ。稽古場に平台などが備えてあることはあまりないだろう。高さを使った舞台装置を作れば、それを使って動き回るのはホールでしかできないことが多い。忘れがちなのだけど客席もそうだ。観客席の一番後ろから舞台を見てみると、普段稽古場で見ているのとは全く違うものに見えることがある。視覚だけではなく聴覚も同じだ。「その声じゃ聞こえないよ」ってことがホールに行って初めてわかったりするのである。

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宝の山

カテゴリ : 
第1期 » 芝居作りのノウハウ » 芝居小屋のこと » ホールでの稽古
執筆 : 
KAZU 2007-8-17 9:43
 昨日は舞台講習会、お疲れさまでした。会場でも全体に話したが、こういう行事を行ってもらえるだけでも、君たちは本当に恵まれていると思うのだ。その「恵まれている」ということを、最大限に生かしてもらいたい。

 出発点は、「○○をやりたい」という想いなのだと思う。僕らはどうして「演劇」というものをやっているのだろうか。それは人それぞれだと思うが、何かの舞台を観て、あるいはテレビや映画を見て、「ああいうのをやってみたい」って思う気持ちから出発した人も少なくないに違いない。例えばそれが、君たちの先輩が作った舞台であるかもしれない。その時感じたことが、多分自分の芝居作りの原点なのだ。

 その時は意識していなかったとしても、多分今ならわかるはずだ。その時印象に残ったのが一人の役者のカッコいいダンスだったとしても、派手な音響と照明の変化だったとしても、本当に見ていたのは個々の演技や効果ではない。メンバー全員がそれぞれの役割を果たす中で行うすべてが、組み合わさって始めて生まれる「舞台」なのである。「表現」は一人で出来るかもしれないが、多分君の心に残った「舞台」は一人では作れない。「やりたい」は、別の人の「やりたい」と結びつかなければ現実にはならないのだ。

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 1000人もの人に同時に見てもらえる大ホールと、20人足らずしか入らない小さな小屋と、どちらが好きかと言われたらうーんと悩んでしまう。やる側、観る側、それぞれに別の印象があるけれど、大ホールと小劇場、それぞれに違う魅力と楽しさがある。

 大ホールは、やはり規模の大きさから生じる、ダイナミックなもの、すごいなって思うようなものがあると思う。また、観客の数が多いから、それが一つの何かに結びついたりすると、ちょっと信じられないようなうねりを生むことがある。それは観客席にいても感じられるし、舞台の上にいても感じられて、なんというか、宇宙の真ん中に自分が立っているような、不思議な気持ちになる。自分の出す声とか動きが、エコーを伴って世界に広がっていくような快感は、大ホールの舞台ならではだと思う。

 だけど、僕が初めて芝居というのはものすごいものだって感じたのは、渋谷のジャンジャンというひどく小さな地下室で世界がひっくり返るような体験をしたときだった(暇な人はNo.126を読んでください)。多分あの時、小劇場というものに出会わなければ、僕が芝居というものにずっと関わっていくことは絶対になかったと思っている。

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 とりあえず富津公民館子供祭り公演、きちんと実施できて良かった。直前まで修学旅行があり、全体のとしての動きが難しい時期だったため、連絡不足など弱点がはっきりと姿を現したのは確かだと思う。昨日のミーティングの内容を大切にしてほしい。これから行われる中央発表会や富津中学校公演では、今回以上に流動的な面、その場に行かなければわからない面、指示を受けてすぐに対応しなければならない面が増えてくると思う。誰かがあらかじめ決めてくれたことをそのまま実行するだけなら簡単だ。僕らは、自分の力であらかじめ計画を立てる力と、状況の変化に会わせて的確な行動をとれる力を、個人としても集団としても、身につけなければならないのだ。

 あらかじめ計画を立てる力の方はいずれ書くことにして、今日は的確な行動をとるにはどうすればいいかってことを、思いつくままに書いてみたい。個人個人の力がもっとも問われる部分ではないかと思う。

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 リハーサルが終わった。ぼろぼろだったと思ってた人が多いだろうと思うし、中にはこれ以上やっていく自信がないと思うくらいの人もいるんじゃないかと思う。その気持ちはわかる。だけど、僕はこうやってホールに行って動いてみる一番の目的は、「するべき失敗をきちんとする」ことだと思っている。特に演劇部に所属して1年にもならず、ホールで芝居をすること自体が数回しかないメンバーにとって、やろうとしていることがきちんとできてしまったとしたらそれは奇跡だし、そんな奇跡が起きてしまったとしたら、修正すべき様々な点に気づかないまま、本番を迎えてしまうことになる。失敗すること以上に、その方がずっと怖いのだ。

 だから大切なのは、やっぱりしてしまった失敗を、次の成功へきちんと結びつけることだ。してしまった失敗というのは3種類あって、原因が自分にあるものと、他人にあるものと、神様(偶然)にあるものである。本当はそんなにきちんと分かれるものではないけれど、とりあえず後者ふたつは仕方がないのである。そんなことを頭に置きながら、自己弁護することもなく卑下することもなく、きちんと失敗の原因を考えること。「自分がどうすれば」あるいは「自分が過去にどうしていたら」、「失敗しなかったか」あるいは「失敗の可能性を減らせたか」を、把握するのである。その結果出てくる自分の力に関する自己認識や、自分の過去の行動に関する反省が重くて、結局落ち込んでしまうことになるのかもしれないけれど、「こうすれば良かった」で止まらず、「次はこうする」ってことまで気持ちを持って行くことができれば、その失敗は成功の種になるのである。

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 ホールにああいう形で行くこと自体が久しぶりであり、1年生にとっては初めてのホール、いや上級生にとってだってあのホールは初めて見る場所であったといっていい。それでも、右往左往していられないところが、君たちの置かれた立場の恐ろしいところであり、誇らしいところだと思う。だからこそ、自分や自分たちがどんなふうに動くべきだったのか、実際にどのように動き、それはどのような評価をされるべきことだったのか、きちんと検証をしていてほしい。

 わかりやすいから、舞台のサイズを実測することを例に挙げるとしよう。
 上手下手の袖幕を出し、上演の時と同じ形を作る。本当はどのくらい出すかという点でひとつの判断が入るし、その判断をするのは計測班ではないから、判断する人に対して的確な質問が必要だ。おそらくそれに対してどんな答えが返ってくるか、何度か同じ作業を行い、その時にされた同じ答えの意味をきちんと考えて来た人には自明の事だと思うからその質問を省略して作業にかかれれば文句はない。(このあたりまでで大事なポイントはかなりたくさん出てきているから気をつけるように)

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 さて、リハーサルである。今回の大会では、一時間の芝居をやるために許されるリハーサル時間が、一時間。本当のことをいえばめちゃくちゃな話だと思うし、何か大切なものをないがしろにしている気がしなくもない。が、それが与えられた条件なのであれば、その中でベストを尽くすしかないし、それが当たり前だ。

 そんなわけで、リハーサルでは、限られた時間の中でチェックしたいことをリストアップして、優先度の高いところからやれるように考えていくわけだ。実はこの作業、自分たちの芝居を考える上でかなり役に立つ作業だと思う。ついでに能率良く事を運ぶということを考える上で、なかなかいい課題である。

 まずはチェックしたいこと、確認したいこと、練習したいことをリストアップする。そして、それを優先順位をつけて並べる。優先順位は、リハーサルでそれをやらなければ、どんな結果が待っているかで決める。要素Aは「リハでやらなければ」、本番で出来ないもの、失敗する可能性が高いもの、たぶん大丈夫だと思うが安心したいもの。要素Bは「もし失敗したときに」、危険があるもの。芝居が先に進まなくなるもの。作品としての完成度が落ちるもの。ABふたつの要素をかけ算するわけだ。

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 最近の「with BACCHUS」とは少し傾向を変えて、かなり具体的な話を書くつもりだ。中央発表会での仕込みの件である。僕らはわりあい、自分たちの手ですべての準備をすることが多いから、逆に今回のような、かなりの部分を大会のスタッフや実行委員にやってもらうような形に慣れていない。非常に具体的に書くつもりだから、特に1年生はしっかりとイメージをしておいてほしい。

1,前の学校が終わって、搬出が終わるまで。

 当然ながら僕らが出来ることは「待機」のみ。あのホールの場合、ホリゾントをとばしてその後ろにあるドアから、ほぼすべてのものを出すことになる。

 相当な量のパネルなどが運び出されるらしい。この搬出の時間は計時の対象になるから、1秒でも早く出せるように上演校にしてみれば血走った雰囲気にならざるを得ないはずだ。絶対に邪魔にならないようにすること。自分たちのことは、優先順位最下位である。

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with BACCHUS とは

高校演劇部の顧問として、部員に向けて書いた「演劇部便り」です。演劇づくりに関するマニュアル的なものから組織作りのようなこと、個人的な想いを書いたものまで内容はさまざまです。一応ジャンル分けをしていますが、特定の項目についてお知りになりたいときには、単語で検索をしていただいた方が、興味ある情報を見つけやすいかもしれません。

2期に分かれています。第1期は2002年9月から2009年3月まで。少しでも高いところに登ろうと必死で自らを鍛えていた演劇部でした。「with BACCHUS」の内容もわりあいハードで、量もとても多いです。第2期は2013年から書き始め現在進行形です。動き始めたばかりの演劇部、演劇初心者がほとんどの部員たちにわかりやすいように書いているつもりです。

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