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SAKAI KAZUNARI
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with BACCHUS - 稽古方法カテゴリのエントリ

充実した稽古のために

カテゴリ : 
第1期 » 芝居作りのノウハウ » 稽古方法
執筆 : 
KAZU 2009-3-28 18:23
 演劇の稽古を進める上で、何が大切なのかをざっと確認をしておこう。

 まずは、それぞれの稽古についてきちんと考えることだ。僕らのやっている基礎練習は先輩たちの残してくれた音楽に合わせて気持ちよく進んでいくけど、なぜ音楽が流れるのか考えてみたことがあるだろうか。たくさんの理由があるのだけれど、たとえば「テンポアップをさせない」のも理由のひとつだ。腹筋をするにしてもエアロビをするにしても、ある程度のテンポを保つことで効果が上がる面がたくさんある。せっかく音楽が流しているのだから、そのねらいをきちんと押さえた上で、そのねらいがきちんと実現できるように意識をしなければならない。

 それはたとえばある場面の稽古をするときだって同じだ。ざくっと流しながら感情の変化を感じ取るための稽古なのか、流れを犠牲にしても細かいひとつひとつをチェックしていくのか。最終的な目標は同じであるかもしれないが、それぞれの稽古の段階で何を重視していくのかをきちんと考えなければ、能率のいい充実した稽古をするのは難しい。

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 「読み合わせ」という稽古の目的は3つある。

 ひとつは、台詞の練習をすることだ。練習をするというのはどういうことか。声の大きさや滑舌など、その台詞の意味がきちんと聞く人に理解できるように語るというのが最初に考えるべきこと。[意味」という言葉はこの場合、単純に「リンゴ」という言葉が「リンゴ」という言葉として聞き取れること、と考えてよい。当たり前のこととしてできなければならないことなのだけど、案外いい加減になる。「なに言ってるかよくわからない」というダメ出しが必要で、できればもっとピンポイントで「リンゴのRが雑」なんて指摘で課題が明確になると申し分ない。

 ただし、台詞で表現するべきことは、単に言葉によって表されることだけではない。「AさんがBさんを嫌っている」ということを観客に示したい時、Aさんに「お前が嫌いだ」と言わせたのでは演劇にならない場合が多い。むしろ、Bさん「ありました?」Aさん「あったよ(嫌そうに)」なんてやりとりで嫌悪感が表現されたりする。表現するべきものは「あった」という言葉で表現されている情報だけではなく、「(嫌そうに)」という、言葉では表現されない情報も含んでいるのだ。だから、読み合わせをするなら、「その言い方では嫌そうな感じが伝わってこない」というだめ出しがたくさん行われるべきだし、役者は自分の表現を工夫しなければならない。もちろん「あった」という言葉で表現される情報がきちんと伝えることを前提として。

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 いわゆる「稽古時間」になにをやるか。舞台監督はもちろんだけど、部員全員が考えておくべきことだと思う。

 もちろん、やりたいことに見合った十分な時間がいつも確保できて、しかも全員が楽しく明るく顔をそろえて参加できるなら言うことはない。やりたいことを端から順にやっていけばいいのだと思う(端ってどこだろう、とは考えないといけないけどね)。でも、実際にはそううまくはいかないから、限られた時間の中で何をやるべきかを考えたり、集まることができた人間で何をやれるかを考えたり、ちょっと元気が出なくなるようなことがたびたび起きる。

 そういうときに思うのは、「稽古時間に、稽古場でしかできないこと」とは何かを考える。で、それはたぶん「稽古時間ではなくても、稽古場でなくてもできることは何か」ということを考えることと同じになる。引き算することになるだけだからだ。今、「稽古時間に、稽古場で」と書いたけど、この「稽古時間に」という要素には、実は時間以上に大きな要素が隠れている。稽古時間にはメンバーが集まるということだ。「稽古時間に」というのは、そのまま「他の部員と一緒に」という条件を含む。つまり、「稽古時間でなくてもでき、稽古場でなくてもでき、一人でもできること」は、稽古時間以外で、稽古場ではない場所で、ひとりでやればいい、ということになるのではないだろうか。

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稽古方法を探す

カテゴリ : 
第1期 » 芝居作りのノウハウ » 稽古方法
執筆 : 
KAZU 2008-7-25 11:05
 台本を書くための資料をあさっているうちに見つけた本のひとつに、「きみも声優になれる!」神谷明著(主婦の友社)というものがある。声優になるためのアドバイスをまとめた本だが、発声などの練習法もたくさん載っていて、これがなかなかよい。さすがに現場でばりばり働いているプロの声優さんである。特に、イントネーションを意識し感情表現を豊かにするための練習方法は、なるほどと思うものがいくつもあった。

 たとえば、言葉を使わずに感情のメロディーだけで意志を伝える練習。台詞をハミングだけで表現するのである。こういう時の「台詞」というのは、抽象的なものではなくて具体的な状況の中のものの方がつかみやすいし練習になる。本の中では「道で転んだ子供への母親の台詞」なんていうのがあったけれど、これは自分たちでいくらでもバリエーションをつくれそうだ。

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参考ビデオ

カテゴリ : 
第1期 » 芝居作りのノウハウ » 稽古方法
執筆 : 
KAZU 2008-5-26 8:07
 同じ台本を上演した、他の団体の成果を観るのは決して悪いことではない。リアルタイムで観るのとビデオで観るのとではずいぶん違いがあるけれど、どちらにしても参考になることにかわりはない。

 かなりポピュラーな芝居ならともかく、同じ台本を別の団体が上演しているのを生で見られるチャンスはそうたくさんはないだろうから、ビデオで観ることが多くなるかもしれない。生の舞台とビデオとはかなり違う印象になるけど、そのかわりビデオというのは繰り返し観ることができるという利点がある。参考にするには十分だ。

 台本を劇に「起こす」方法はひとつではない。登場人物の台詞の語り方はもちろん、大道具のあり方や衣装のデザインなど細かく観れば観るほど、まったく同じ舞台というのは二つとないはずだ。そもそも出発点となる台本の解釈が千差万別で正解などないものであり、「オセロ」を「真に偉大な心理劇」という人もいれば「ハンカチの喜劇」という人もいる。(何のことかわからない人は勉強しましょう)

 それなのに僕らは一度解釈をしたり決定したりすると、それが唯一無二の者と思いこんでしまいがちだ。また解釈や決定をしたりする過程においても、自分たちの経験や感性といった限定されたものに立脚してしまうことが多い。そういう意味で「こういう考え方、やり方もあるのか」ということを教わる機会というのはあるにこしたことはない。

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自分たちで作る世界

カテゴリ : 
第1期 » 芝居作りのノウハウ » 稽古方法
執筆 : 
KAZU 2008-4-5 8:44
 誰かが役者の演技を客観的に見ている、というのが基本的な芝居の稽古のあり方だ、というのはおおむね異議がないと思う。その誰かというのは、だいたいは演出担当だろうが、もちろん舞台監督が含まれてもいい。「演技をつける」というニュアンスもあるけど、観客代表として誰かに観客席にいてもらって、自分たちのやろうとしていることがちゃんとお客さんに届くかどうかと確かめながら稽古を進めていこうと思うのは、それこそ当たり前のことだし大事なことだと思う。

 にもかかわらず、だれも観ていないところで役者だけが額を寄せ合って、どんなふうに舞台を作っていこうかと考えながら稽古をしているのは悪いもんじゃない。大げさに言えば、芝居作りを楽しむことの原点みたいなものがあるような気がする。

 僕らの人生は、本質的に「自分視点」でしか見ることができないものだ。誰かと話をする時だって、カメラは自分の目の中に設置されているし、人物の心理に関するナレーションも自分のものだけが心を流れる。小説にたとえるなら、「私は」という主語で語られる一人称スタイルの物語だ。自分の目の届かないところで何が起きているのかは本当にはわからないし、他人が何を考えているのかを、自分のことのように知ることはできない。(にもかかわらず、可能な限り「他人視線」で自分を見ることは大事なことだけど、それはまた別の話だ)

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 活気のある稽古風景に共通する要素はいくつもあるけど、稽古の「切り方」が的確でリズムがあるというのは、とても大事な要素のひとつだ。役者が動いている途中でバシンと手が叩かれ、いくつかの指示が飛び、もう一度繰り返す。「小返し」と言われる稽古だけど、これがうまくいっていると、稽古場というのは非常に活気があるものになる。役者も強い充実感を感じるはずだ。では、どんなタイミングで稽古を切るのか、ちょっと考えてみよう。

 一番短い切り方としては、本当に役者が何かする度にどしどし切ってしまう場合がある。これをきちんとやるためには、演出担当の中に「このシーンはどのように演じられるべきか」明確なイメージがある必要がある。いや、「シーン」というよりひとつの台詞やひとつの動作と言った方がいいかもしれない。扉を開けて入ってくる、ということだけを何十回も繰り返すような稽古もある。見てて苦しくなるけど。

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稽古のまとめ役

カテゴリ : 
第1期 » 芝居作りのノウハウ » 稽古方法
執筆 : 
KAZU 2008-3-22 17:53
 油断をしていると楽な方に流れるのが人間の習性で、それはまずそういうものだと認めなければならないだろう。だから、稽古を稽古として成り立たせるためには、それなりの努力というか意志というか、そういったものが必要だと思った方がいい。全員が自然に楽に振る舞っていて成立するほど、稽古というのは「自然な」ものではないのである。実際、成長するには負荷が必要だし、負荷は辛いのが当たり前なのだから。

 稽古を稽古として成り立たせるためにもっとも必要なものは、稽古場に張り詰めるある種の緊張感であり、その緊張感を維持するのは、参加する各人の意識であることは言うまでもない。しかし、先に述べたように人間は弱い存在であり、なかなか前向きな意識を持ち続けることは難しいのが実情だ。一生懸命稽古をしているつもりで、つい何となくだらけてしまった経験は、誰もが持っているはずだ。

 それを避けるために必要なものはいくつかあるけれど、わかりやすくて大事なものからふたつあげろと言われれば、ルールと「まとめ役」の存在だと思う。ルールというのは、たとえば大きな声で返事をするとか言うことだけど、ここでは「まとめ役」のことについて書きたい。

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 何度も書いてきたことだけど、表現について考える時には、「なにを」と「いかに」との二つに分けて考えると分かりやすくなる場合が多い。「読み合わせ」というのは、台本を使って行う芝居作りの最初の一歩になる場合が多いけど、やっぱり「なにを」と「いかに」とをきちんと考えることが大事だ。

 「7行目の『ごめん、わるかったよ』って台詞、もっと怒ったような感じで言った方がいいんじゃないかな」なんて指摘がきちんと出てくる読み合わせは、稽古として大きな意味を持つ。逆に、単に読んで読みっぱなしの読み合わせでは、時間の無駄とまでは言わないにしても実りが少ないものになるだろう。読み合わせは身体の動きがないからこそ、また事務的なことで言えば、台本と筆記用具を持っているから、つまり話し合いに連結しやすいから特に、「なにを」について練っていきやすい稽古の形態なのだと思う。

 「えっ?ここ、怒ったような感じなのかな。私はちょっと反省しているつもりで、しょげた言い方をしようとおもっていたんだけど…」なんて反応が返ってくれば稽古はとても意味があるものになる。台詞を「いかに」言うかというところから出発した違和感が、そこにとどまらず、この台詞が「なにを」表現しようとしているものであるかということへつながっていくからだ。

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 稽古、特に通し稽古を観て意見を求められるとかなり緊張する。どのようなことを指摘するか、どのようなアドバイスをするかということに、こっちの持っているものが現れてしまうからだ。知識、感性、心配りなど、小さな言葉ひとつにも反映してしまうのだ。逆に言うと、通し稽古を観た後の感想などを聞くと、その人がどんなふうなレベルで芝居を観ているのかがわかる。わかることがわかるから、緊張するのだろう。「この台詞がきちんと聞き取れるかどうかチェックしてください」などとリクエストをしてもらえると楽ではあるのだが。

 コメントをする時にはコメントされる立場になって、コメントされるときにはコメントする立場になって考えるのが原則。そういうふうに考えつつ、どんなコメントがいいのかって言えば、僕の場合次のようなことになる。

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with BACCHUS とは

高校演劇部の顧問として、部員に向けて書いた「演劇部便り」です。演劇づくりに関するマニュアル的なものから組織作りのようなこと、個人的な想いを書いたものまで内容はさまざまです。一応ジャンル分けをしていますが、特定の項目についてお知りになりたいときには、単語で検索をしていただいた方が、興味ある情報を見つけやすいかもしれません。

2期に分かれています。第1期は2002年9月から2009年3月まで。少しでも高いところに登ろうと必死で自らを鍛えていた演劇部でした。「with BACCHUS」の内容もわりあいハードで、量もとても多いです。第2期は2013年から書き始め現在進行形です。動き始めたばかりの演劇部、演劇初心者がほとんどの部員たちにわかりやすいように書いているつもりです。

質問や感想などのコメントをお待ちしています。

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