NeverLand Musical Factory
SAKAI KAZUNARI
サイト内検索
TOP  > with BACCHUS > 芝居作りのノウハウ > 舞台監督 > 舞台監督・演出・部長
演劇関係のブログなどへのリンクです。ぜひクリックしてみて下さい。
にほんブログ村 演劇ブログへ にほんブログ村 演劇ブログ 高校演劇へ にほんブログ村 演劇ブログ 劇団・役者・裏方へ にほんブログ村 教育ブログ 高校教育へ

with BACCHUS - 舞台監督・演出・部長

舞台監督・演出・部長

カテゴリ : 
芝居作りのノウハウ » 舞台監督
執筆 : 
KAZU 2021-6-4 18:33
 先日別の文書で「舞台監督」という言葉を使った。後で考えてみるとうちのチームには「舞台監督」という役職はないようだ。今回の芝居作りとは「直接の」関係はないけれど、少し解説をしておきたい。

 芝居を作る時にトップにいる立場をふたつあげろと言われたら、「演出」と「舞台監督」をあげると思う。これらについてはいろんな考え方があってどれが正解とは言えないし、僕自身も考えがふらつくことが多い。

 「演出」はキャストのまとめ役、「舞台監督」はスタッフのまとめ役、という考え方。今のような活動の仕方であれば、模擬的な舞台があってキャストが稽古をしているところに「演出」がいて稽古を進行したりダメ出しをしたりしている。一方別の場所ではさまざまなスタッフが自分の仕事をしていて、そこをまわりながら進行状況をチェックしたり必要な調整をしたりするのが「舞台監督」の仕事。わかりやすいかなと思う。
 「何をするか」を決めるのが「演出」、それを実現する算段をするのが「舞台監督」、という考え方。脚本の解釈から始まり、キャストにどんな演技をしてもらいどんな稽古をするか、スタッフにどんな大道具や衣装を作ってもらうかなどの演出プランを演出が作る。でも当然ブランだけでは現実の芝居はできないので、その演出プランを現実にするために日程の調整をしたり必要なものを集めたりという事務的な動きを舞台監督がする。当然ホールに荷物を運ぶ段取りを決めたり、リハーサルの手順を決めて進行したり、ホール担当スタッフとの打合せも含まれる。

 大きく考えると、上記2つの考え方がイメージできればいいのかなと思う。実際には団体によっていろいろで、「舞台監督」という役目に対する意識があまりなくて、みんながあれこれ相談をして調整している団体もあれば、逆に「演出」を誰が担当しているのかが明確ではなく、それぞれのやりたいことの足し算が結果的に演出プラン(のようなもの)になっている団体もある。

 高校演劇の場合には、学校の先生が顧問を務めているが、その先生が「演出」や「舞台監督」(の仕事の一部、または全部)をやっていることも多い。千葉県高校演劇界に名をとどろかせているような顧問は、こういった仕事でも一流でプロ顔負けの人もいる。高校野球で監督が4番バッターになるようなものと揶揄する人もいるけど、そういう人がそばにいると高校生ってものすごく成長するものだとびっくりさせられることも多い。これはまあ余計な話。

 部長が、実質的に「舞台監督」の役割を果たしている演劇部も多い。「全体を仕切る」とか、「部を代表して外部とあたる」とかの点で、部長が舞台監督的な役割を果たすのは自然な気がするけれど、個人的には「部長」「演出」「舞台監督」は別の仕事だと思っている。本当は別の人がやるのがいいだろうなとも思っている。というのは、「演出」や「舞台監督」は芝居を作るための仕事をするけれど、「部長」は団体やが円滑に充実した活動ができるようにするのが仕事だからだ。演劇部なのだから、両方は一致しそうなものだけど、いつも一致するわけではない。

 「演出」と「舞台監督」も対立することがある。演出が、「巨大なテーブルを舞台に置きたい、その上でキャストに踊らせたい」と主張しても、「そんなものを作る技術も、買う金も、ホールまで運ぶ手段もない」と舞台監督は時に冷たく、時に残念そうに言うだろう。それと同じように、演出や舞台監督が「本番をゆとり持って迎えられるように、明日から2週間土日を含めて毎日稽古や作業をしたい」と言い出しても、部長は「それではみんなの体力や気持ちが持たない、バイトのシフトを変えられない人もいるし」といさめるはずだ。演出がキャストに、舞台監督がスタッフに「なんでちゃんとできないんだよ!」と叫んだとしても、後で「キミが一生懸命やってるのはみんなわかってるよ、大丈夫」とフォローできるのが部長であるべきだ(別に誰もがフォローしていいんだけど)。

 もちろん、部の円滑な運営だって、メンバーへの思いやりだって、演出や舞台監督を始め全員が持っている。うちはそれでいい。みんなが舞台監督的な感覚や演出的な問題意識を持って話し合っている。うちはそれでいい。でも、「部長的な見方」「舞台監督的な見方」「演出的な見方」で、今の状況をもう一度確かめておこう。
  • コメント (0)
  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (102)

トラックバック

トラックバックpingアドレス http://neverland-mf.com/modules/bacchus/tb.php/732

新しくコメントをつける

題名
ゲスト名   :
投稿本文
より詳細なコメント入力フォームへ

コメント一覧

with BACCHUS とは

高校演劇部の顧問として、部員に向けて書いた「演劇部便り」です。演劇づくりに関するマニュアル的なものから組織作りのようなこと、個人的な想いを書いたものまで内容はさまざまです。一応ジャンル分けをしていますが、特定の項目についてお知りになりたいときには、単語で検索をしていただいた方が、興味ある情報を見つけやすいかもしれません。

質問や感想などのコメントをお待ちしています。

カテゴリ一覧
アーカイブ
最新のトラックバック
、ウ、ホ・レ。シ・ク、ホタ霹ャ、リ