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with BACCHUS - 「できないこと」を数えるよりも、「できること」を見つけよう

「できないこと」を数えるよりも、「できること」を見つけよう

カテゴリ : 
部活動運営 » 部員の精神
執筆 : 
KAZU 2021-5-7 18:29
 稽古のたびに、みんなが前向きに自分のできることを一生懸命やっていることに驚く。これがみんなの実力なのだと思う。限られた時間の中で、精一杯やっていくことにみんなの気持ちがひとつになっていることは、とてもすてきなことだと思う。

 レンガを汲み上げて壁を作るとしたら、そのレンガはみんな同じ直方体をしていないと困る。断面が三角形に近いものや円に近いのが混ざり合っていたら、しっかりと積み上げるのは難しい。ところが昔作られた城の石垣などを見ると、素材である石の形を上手に活かして、しっかりとした壁を築き上げていることに驚く。文明が発達しておらず石を均一に加工する技術がなかったから、と言い切っていいのかどうか。それぞれ異なった形のものを上手に組み合わせることによって、逆に優れた造作になっているように感じられてならない。
 複数の人間が一緒に何かをするときも同じで、クローン技術かなんかで同じ人間が何人もいるより、それぞれ個性の異なる人間がスクラムを組んだ方がいいチームができるのではないかと思う。それぞれ異なった長所と短所があり、それが組み合わさったり補い合ったするから、みんなで何かやることは面白いし、価値があるのではないかと僕は感じている。人生というのは、それを認めるかどうかで向き合い方がずいぶん変わってくるのではないか。自分の長所は誰かの短所を補うためにあり、自分の短所は誰に補ってもらうためにあり、結局は人と人とが繋がってひとりではできないことをやるためにあるのだ、と僕はわりあい真剣に考えてる。

 人生の縮図であるチーム・スポーツも同じで、全員がピッチャーでは野球はできないし、全員がセンターをやりたいと言い出したらバスケットチームのコンビネーションは組めない。個人で戦う剣道のようなスポーツも、団体戦となったらいろんなタイプの選手がいた方が有利だし、練習でも良い効果を発揮できるだろう。

 演劇も同じである。ひとつは、登場人物Aを演じる役者、Bを演じる役者、照明をやるスタッフ、小道具を作るスタッフといったスタッフ&キャスト一覧に記載するような役割分担において。もうひとつは、そういった役割をやっていく上でどうしても表面に出てくるそれぞれの個性などにおいて。

 僕は後者の多様性を感じながら芝居を考えるのが好きだ。あまり器用ではないけれど立っているだけで不思議なくらいの存在感を発揮する役者がいる。存在感という意味ではそれほどではないけれど場面の空気を読みながら器用に動き回ることができる役者がいる。飲み込みは遅いけれど1度胸に落ちればそこから豊かな表現を生み出す役者がいる。自分の形をすぐに見つけそれにこだわり続ける役者もいる。みんな面白い。ある程度経験を重ねれば、それなりにうまくごまかして「使える均一なパーツ」として自分を提示できるようになるかもしれないが、まあ高校生でそんなふうになれはしないし、そうなることが良いことだと僕はまったく思わないから、不揃いでかっこわるい石ころで良いのである。スタッフも同じだ。

 大事なことは、できないことよりもできることを探すことだ。それは、自分自身に対しても、他人に対しても同じだ。仮に自分や他人の中に「これができる」と思えるものがすぐに見つからなかったとしても、必ずそれはあると信じることだ。なにせ、みんなよりもずっと長く生きてきて、たくさんの高校生と関わり、何度も何度もいろんな人たちと芝居を作ってきた僕が言うのだから間違いない。君たちはそれぞれ違った形をした、それぞれにすばらしい「できること」を持った立派な石ころで、それぞれの良さを生かせばすばらしいものを創りあげることができる。「できないこと」を数えるよりも、「できること」を見つけよう。みんながそうしてほしい。仲間なんだから。なによりもそのほうが楽しいから。
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高校演劇部の顧問として、部員に向けて書いた「演劇部便り」です。演劇づくりに関するマニュアル的なものから組織作りのようなこと、個人的な想いを書いたものまで内容はさまざまです。一応ジャンル分けをしていますが、特定の項目についてお知りになりたいときには、単語で検索をしていただいた方が、興味ある情報を見つけやすいかもしれません。

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