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with BACCHUS - 「半立ち」または「荒立ち」の中、自分で考えること

「半立ち」または「荒立ち」の中、自分で考えること

カテゴリ : 
芝居作りのノウハウ » 稽古方法
執筆 : 
KAZU 2021-4-30 13:03
 読み合わせが終わり半立ちに入った。

 読み合わせについては省略。びっしりと時間をかけて台本の解釈や演出のイメージなどの共有をしていくやりかたもあるし、役者の台詞の言い方を細かく指示するやりかたもあるが、今回は時間もないので省略。僕はどちらかというと脳だけで考え話し合いを続けるようにも動きながら考え調整していく方が好きなので、省略というよりサボった感はある。

 というわけで、前回の稽古でやったのは「半立ち稽古」だ。台本を持って実際に動き、立ち位置や動きを決めていく。団体によっては、「荒立ち」「半立ち」「立ち」と3段階くらいに分けて考えるところもあって、それにしたがえば「荒立ち稽古」かな。試行錯誤しながら大まかに決めていくから。もっと形がまとまって表情とかも考えたり照明や音響を少しずつ入れていったりすると「半立ち」って感じになり、キャストが台本を手放せるようになると「立ち稽古」ってことになる。僕はまあ面倒なので、役者が台本を持っているうちは全部「半立ち」と呼んじゃう。
 流れで言うと、「読み合わせ」「荒立ち稽古」「半立ち稽古」「立ち稽古」「通し稽古」「場当たり」「ゲネプロ」「本番」と進むわけで(後半の解説はいずれ)、今の我々の野望はGW開けに半立ちまで終えること。これを中間考査前まで引っ張ることになるとずいぶん苦しくなる。半立ちまでっていうのは、本当の演劇の稽古の下準備みたいなもの(ものすごく大事だけど)だからね。

 半立ち稽古(この場合は「荒立ち稽古」のことだけど)の一番の決めたいことは、舞台の設定(大道具の配置など)と役者の動き(どの瞬間にどこにいるか)である。正直言って演出を担当する人が紙の上に装置図を書いて、台本を読みながら碁石でも並べていけば決められないことはない。そうやって最初から最後までのイメージが演出担当者の頭の中に組み上がっていれば、稽古場で役者に次々と指示を出し、役者は言われたとおり動いていればいい。稽古場でやる時間は最短だし、もっとも効率が良いのは確かだろうと思う。

 だけど僕は、そういう効率の良さはあんまり好きではない。今も時間がなくてなくて泣きそうにはなるけれど、「まずは役者が自由に動いてそれを調整する」とか「一応考えておいたけど役者の顔を見ていたら別のこと思いついたからからそうする」とか、不器用な試行錯誤をみんなで一緒にする方が好きだ。そういう稽古が本番とおんなじくらい好きだし、そうすることによって、台本の中に閉じ込められていた物語が、みんなの身体と心と機材を借りて立ち上がり大きく成長していく気がするからだ。まして、みんなはプロの役者でもスタッフでもなく、僕らの舞台はお金のためでももしかしたら観客のために作るものでもなく、本当はみんな自身の成長と充実のためにつくりあげるものだからだ。

 ただ、そのように取り組むとすれば、役者は言われたとおりに動くロボットであってはいけない。自分で考え提案できなければ面白くないと思う。もし「この台詞の時にはこの場所で、相手の方を向いて話して」と指示が次々とあったとしても、なぜそうするのかを自分の頭と身体で納得しなければいけないし、「この人はなぜこのタイミングでそこに行くのだろうか」に自分で答えを出さなければいけない(役者にとって「あくびをする」のはそう指示されたから。登場人物にとっては「眠いから」)。「この動きの中でいつ必要な小道具を手にするんだろう」とか「特に指示はないけれど、舞台にいる自分は何をしていればいいんだろう」とかどんどん考えて、自分なりの判断をしていってほしいと思う。

 おおざっぱな立ち位置を動くタイミングを決めているだけのようでも、実際に役者の頭の中はフル回転していて、結果的にはいろんな細かいパズルが完成に向かって動いていてほしいと思う。演出担当が勢いに任せた雑な性格の場合はなおさら。
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高校演劇部の顧問として、部員に向けて書いた「演劇部便り」です。演劇づくりに関するマニュアル的なものから組織作りのようなこと、個人的な想いを書いたものまで内容はさまざまです。一応ジャンル分けをしていますが、特定の項目についてお知りになりたいときには、単語で検索をしていただいた方が、興味ある情報を見つけやすいかもしれません。

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