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with BACCHUS - 次の判断

次の判断

カテゴリ : 
第1期 » 部活動運営 » 役職の人の心がけ
執筆 : 
KAZU 2008-8-8 9:37
 常に「正しい判断」ができるにこしたことはないのだけど、実際にはそうもいかない。一国のトップである総理大臣だって怒られることはたくさんあるのだから、まだ20年と生きていない君たちならなおさらだ。だから、「判断というものは間違っていることが多い」ってことを前提として、「だからどうする」って考えていかなければならないってことになる。とにかく、何らかの判断がなければ、物事というのは先へ進んでいかないからだ。

 そういう点から考えても、「80パーセント正しい判断が1時間後に下される」よりも、「40パーセント正しい判断が5分以内に下される」ことの方がよい場合も案外多い。これは、正しい判断を追求する必要がないということではない。判断を下す人間は、自分の能力の限界まで正しさを追い求めるべきだけど、判断の意義というのは、必要なときになければ消えてしまいかねないものでもあるのだ。

 比喩的な言い方をすれば、人間の目が届く範囲というのは限りがある。薄暗がりの中を歩くようなもので、目の前のものははっきり見えるけど遠くのものはかすんで見える。もっと遠くのものは闇に中に消えている。そういうなかで、誰が確信を持って動けるだろうか。おそらく、見えるものを手がかりに判断しながら、ゆっくりゆっくり進んでいく、そうする中で次第に見えてくるものを手がかりに、また次の判断をしていくに違いない。場合によっては後戻りをすることもあるかもしれないし、間違った道を選んで痛い目に遭うかもしれない。だけど進まなければ先は見えてこないのである。
 他の人よりも視力がよければ、懐中電灯や望遠鏡のようなものを持っていれば、先に何があるのか見えやすくなるだろう。見える範囲が広ければ広いほど、正しい判断を下せる確率は高くなるし、自信を持って進むことができるだろう。あるいは地図があれば、あるいは一度通った記憶があれば、たとえ直接目で見ることができなくても、判断し進むことへの不安はかなり減るだろうと思う。だから僕らは視力を鍛え、懐中電灯を求め、先輩達の残してくれた地図を大切にするのである。さらに言うなら、ちょっとくらい間違った道に入り込んでも、そこを切り開いてしまうパワーと手段を持っていたいし、仮に引き返して道を選び直さなければならないことがあったとしても、それでも目的地に時間通りたどり着ける時間的余裕を持ちたいと思うのだ。

 そうやって進んでいくグループの先頭に立たなければならなくなったらどうするか。判断を求められる立場になったらどうするか。部長や演出担当や舞台監督だけではなく、すべてのメンバーが何らかの形で、何らかの側面で、そういう立場に立っているはずだ。

 話し合いも大事である。何もかも自分一人で判断する必要はない。みんなで同じ情報を分け合い、みんなでそれの分析をし、たとえば多数決なんかで行動を決めるという手段もある。そして、「そういう手段で決めよう」と決めるのも、ひとつの大事な判断である。しかし、そういう「民主的」な作業は多くの場合時間がかかる。その時間がないからこそ、判断する立場を誰かに委任しているのだと思う。そうであれば、判断することを任されたことについては、自分の責任において判断することをおそれてはならない。(「みんなで話し合おう」という判断も含めて)

 判断するのは怖い。特に、先がよく見えないときは怖い。当たり前だ。だけど、立ち止まっていても先は見えてこない。座り込んで、「ああいうものがあるかもしれない」「こうなるかもしれない」とすべての可能性を思い浮かべ、それに対する対応を検討していたら、いつまでたっても先へは進めない。「1歩先に出れば見えてくるものがある。それを確かめて次の判断をすればいい。今わかる限りの情報を検討すれば、こっちへ行くのが正しいと思う」って真剣に判断すれば、みんなそれを尊重するし、間違っていても笑顔で元の場所まで引き返せるはずだ。

 ただ、100パーセント正しい判断というものはないことが前提である。何が待ち受けているかわからない暗闇に向かって、いきなり全力疾走する人はいない。ゆっくり進み、確かめながら進むはずだし、少しずつ判断を修正したりするだろう。周りの人のありかたもとっても大事なものだ。耳元で「やっぱり違んじゃないかな」なんてぺちゃくちゃやられたら、逆に「信じてるから任せた」とだけ何も考えず言われたらすごく嫌だけど、一人では気がつくことができないことに気がついてくれて、きちんと意見を言ってくれる仲間の存在は、本当にうれしいものだ。

 さて、今日も一歩踏み出しましょう。判断し、行動し、そして見えてくるものに目をこらし、次の判断をしましょう。
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with BACCHUS とは

高校演劇部の顧問として、部員に向けて書いた「演劇部便り」です。演劇づくりに関するマニュアル的なものから組織作りのようなこと、個人的な想いを書いたものまで内容はさまざまです。一応ジャンル分けをしていますが、特定の項目についてお知りになりたいときには、単語で検索をしていただいた方が、興味ある情報を見つけやすいかもしれません。

2期に分かれています。第1期は2002年9月から2009年3月まで。少しでも高いところに登ろうと必死で自らを鍛えていた演劇部でした。「with BACCHUS」の内容もわりあいハードで、量もとても多いです。第2期は2013年から書き始め現在進行形です。動き始めたばかりの演劇部、演劇初心者がほとんどの部員たちにわかりやすいように書いているつもりです。

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