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with BACCHUS - 素敵なプレゼントを贈るために

素敵なプレゼントを贈るために

カテゴリ : 
第1期 » 芝居作りのノウハウ » 企画をする
執筆 : 
KAZU 2008-1-14 22:04
 本当に喜んでもらうためには、どんなプレゼントをあげればいいだろうか。どんなものを、どんなふうにプレゼントすればいいだろうか。ステージ作りのメタファー(比喩)としてそんなことを考える。

 もちろん相手に対する愛情とか、喜んでもらいたいという熱意とか、努力とか誠意とか、そういったものが一番大事だろうけど、それはともあれ「前提」としておこう。ただ敢えて言うならば、「愛情」とかそういうものはむしろ「乗り物」がなければ相手に届かないと思った方がいいような気がする。目に見えない努力はやっぱり目に見えないものであり、目に見えないものに気がついてもらい感謝してもらうことを期待するのは、むしろ傲慢ではないだろうか。目に見えないものを目に見えるものに託して初めて、相手に喜んでもらえるプレゼントになるのだと思う。

 喜んでもらえるプレゼントに必要なもの。「金」「技術」「アイデア」「時間」「人手」。そんなものが頭に思い浮かぶ。これらに多分優劣はない。

 「金」を最初にあげるのでは身も蓋もないかもしれない。もちろんお金がすべてではない。だけど100万円の指輪をプレゼントされて喜ばない人がいるとすれば、それは状況を説明する必要があるのではないか。今の世の中では、お金がないよりもあった方がやりやすいことはたくさんある。それはちゃんと認めておいていいと思う。ステージを作るのだって、相当なお金があればすぐに解決したり達成したりできることはたくさんあるのだ。
 お金がたくさんなくても、優れた技術があればそれを補ってあまりあることはできる。100万円の指輪は無理でも、ものすごくよくできたすばらしい木彫りの人形をあげることができるだろう。世界でひとつだけの宝物であるという意味で、お金で買えるものよりもずっと価値あるものになりうる。ステージを作るのだって、熟練した技術者は、最低限の機材ですばらしい効果をあげてくれる。

 技術とよく似ているけど別にして考えたいのがアイデアだ。「発想」である。100万円の指輪も、芸術的な手作りの人形も無理でも、アイデアひとつで相手が喜んでもらえるものを考え出すことはできるかもしれない。相手が予想もしなかったものが、あるいはすばらしいプレゼントになりうるかもしれないし、平凡なものであっても、添える言葉や渡しかたが、それを輝かせることができる。決して姑息な手段をとるということではなく、知恵を絞ること自体が、愛情や努力の証になってかまわないのだと思う。ステージも同じだ。「なるほど、その手があったか!」と思わず手を打ってしまうようなアイデアに満ちた舞台は本当に楽しい。

 何もないけど、とにかく時間をかけました。何もないけど、とにかくみんなで力を合わせてやりました。そういうのも悪くない。ここまであげてきた3つに比べれば地味なような気がするけど、とっても大切なことだと思う。そして、むしろそういう愚直とも癒えるようなやり方が、実はもっとも深く人の心にしみることは多いのだ。おそらくそれは、受け取る側に想像力があるからだ。かけてきた時間、一緒になった人たちの汗そのものが、実はかけがえのないものであるということを理解できる人のみが、そのすばらしいプレゼントを受け取ることができるのだと思う。

 今をときめくシンガーのコンサートを見れば、上記の5つが惜しげもなく投入されていることに圧倒される。それは僕らを夢の世界へと連れて行ってくれる。そういったものとは比べものにならないけれど、僕らもやっぱりクリエーターの端くれとして(ホントに端くれだけど)、やっぱり5つを冷静に考えなければいけないと思うのだ。今自分や自分たちにあるのは何かを。

 5つが全部贅沢に使えるなんてことはまずない。できるところで考えるしかない。僕個人が何かを考える時には、「アイデア」「技術」「金」「時間」「人手」の順に考えることが多いように思う。演劇部では「技術」「時間」「人手」「アイデア」「金」だろうか。いや「アイデア」はもっと前の方にくるかもしれない。

 さて今の僕らは、まだ見ぬお客さんへのプレゼントをつくるために、何をどれだけ使うことができるだろう。 
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with BACCHUS とは

高校演劇部の顧問として、部員に向けて書いた「演劇部便り」です。演劇づくりに関するマニュアル的なものから組織作りのようなこと、個人的な想いを書いたものまで内容はさまざまです。一応ジャンル分けをしていますが、特定の項目についてお知りになりたいときには、単語で検索をしていただいた方が、興味ある情報を見つけやすいかもしれません。

2期に分かれています。第1期は2002年9月から2009年3月まで。少しでも高いところに登ろうと必死で自らを鍛えていた演劇部でした。「with BACCHUS」の内容もわりあいハードで、量もとても多いです。第2期は2013年から書き始め現在進行形です。動き始めたばかりの演劇部、演劇初心者がほとんどの部員たちにわかりやすいように書いているつもりです。

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