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with BACCHUS - 落ち込むよりも大切なこと

落ち込むよりも大切なこと

カテゴリ : 
第1期 » 部活動運営 » 顧問からメッセージ » 本番を終えて
執筆 : 
KAZU 2007-11-27 13:41
 ともあれ,ひとつ終わったね。本当にみんなよく頑張ってきたと思う。ごくろうさま。

 結果については,さまざまに思うことがあるだろう。ただ,今の僕らが立派なトロフィーをもらえるだろうって思うのは,正直に言えば少し客観性に欠くと思う。自分たちの部の中だけを見ていられるのならともかく,千葉県という広い世界に出てみれば,僕らの一生懸命なんてごく当たり前のことなんだ,きっと。誰も彼もが精一杯すばらしい舞台を作ろうと最大限の努力をし,知恵と汗を絞っている。そういう人たちと肩を並べていられたと言うことを,何よりも誇らしく思わなければならないと思う。

 実際問題として,実力不足はある。今回,台本が「創作脚本賞」をもらったことで,逆に「せっかくいい台本なのにそれを生かし切れなかった」と落ち込む向きもあるようだが,まあ率直に言えば,そんなことを考える必要は毛頭ない。そんなに自分たちを買いかぶってはいけない。少なくとも「演技が下手だ」とか,「スタッフとして未熟だった」と思うよりも,もっと考えなければならないことがあると思うのだ。
 仮に演技が下手だったとすれば,それはまず上手になるだけの稽古をしなかったからだと僕は思う。スタッフとして未熟だったとすれば,成熟するだけの試行錯誤をしなかったからだと思う。つまり結果ではなく,過程が大事なのである。下手だ未熟だ,と落ち込むよりも,下手でも未熟でもなくなるために,どんなふうにすればよかったのかということを,感情ではなく理性で考えるべきだと思う。

 僕は何よりも「時間」だと思っている。実際にいくつかの高校の上演する劇を見ていると,「本当に上手な演技だな」と思うことがある。その多くは「北島マヤ」さんのような天才だからではなく,練習の積み重ねと,納得のいかない部分をそのままにしない誠実さを感じるものだ。特別な人が特別なことをやるのではなく,役者がまず丁寧に考え体で表現できるように努力し,相手役とコミュニケーションし,客観的に観る仲間からアドバイスをもらい,更に改善する努力をする,そういう当たり前のことをどのくらい積み上げてきたのかが「上手さ」になるのだ。

 またスタッフにしても,やらなければいけないことに追われるのではなく,自分のやりたいことをはっきりと目標に定め,それを現実にするために冷静に計画し,確実に実行するということの繰り返しが大切なはずだ。そして何度も見直しながら,自分の作ったものに誇りと責任を持つ。本番で扱うのが2回目だとかではやっぱりできないことがたくさんあるし,せっかく何回かの公演を繰り返しても,そのたびに反省があり改善がなければよりよいものにはなっていかない。毎回がぶっつけ本番で,終わったら次のぶっつけ本番までオロオロ・ぼんやりしていたのでは,未熟のままでいるのは当たり前だと思う。

 厳しい言い方をすれば,せっかく先輩から受け継がれてきた基礎練習もフルにやることできない日々がほとんどで,稽古をやろうと思ってもさまざまな理由で全員がそろわず2週間も手をつけてないシーンがいくつもあり,公演が終わってから次の公演の直前までかまってもらっていない装置がころがっていて,スケジュール表なども配布されず,練習の内容よりも練習ができるかどうかで,作業の内容よりも作業の計画で頭を悩ましているような状態が続いていたのでは,上達も成熟もできないのは当たり前だし,それでトップクラスと評価されると思っているのなら,千葉県の高校演劇をなめているといわれても仕方がない。

 ただ,それでもここまでやり遂げてきたし,それなりの成果を出してきたのは確かなのだ。悔いはたくさんあるかもしれないけど,考えるべき部分を間違えてはならない。もし落ち込むのなら「何でもっと毎日を大切にできなかったんだろう」と思って落ち込んでほしいと思っている。「大切にしなかった」ではなく「できなかった」というところにも,ちょっと意識を持ちながら。できれば,落ち込むのではなく,次に向けてしっかりと考えてほしい。どうすれば力がつくのかを。仲間でたくさん話もしてほしい。どうすれば悔いが残らない活動ができるのかを。
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with BACCHUS とは

高校演劇部の顧問として、部員に向けて書いた「演劇部便り」です。演劇づくりに関するマニュアル的なものから組織作りのようなこと、個人的な想いを書いたものまで内容はさまざまです。一応ジャンル分けをしていますが、特定の項目についてお知りになりたいときには、単語で検索をしていただいた方が、興味ある情報を見つけやすいかもしれません。

2期に分かれています。第1期は2002年9月から2009年3月まで。少しでも高いところに登ろうと必死で自らを鍛えていた演劇部でした。「with BACCHUS」の内容もわりあいハードで、量もとても多いです。第2期は2013年から書き始め現在進行形です。動き始めたばかりの演劇部、演劇初心者がほとんどの部員たちにわかりやすいように書いているつもりです。

質問や感想などのコメントをお待ちしています。

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