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with BACCHUS - 宝の山

宝の山

カテゴリ : 
第1期 » 芝居作りのノウハウ » 芝居小屋のこと » ホールでの稽古
執筆 : 
KAZU 2007-8-17 9:43
 昨日は舞台講習会、お疲れさまでした。会場でも全体に話したが、こういう行事を行ってもらえるだけでも、君たちは本当に恵まれていると思うのだ。その「恵まれている」ということを、最大限に生かしてもらいたい。

 出発点は、「○○をやりたい」という想いなのだと思う。僕らはどうして「演劇」というものをやっているのだろうか。それは人それぞれだと思うが、何かの舞台を観て、あるいはテレビや映画を見て、「ああいうのをやってみたい」って思う気持ちから出発した人も少なくないに違いない。例えばそれが、君たちの先輩が作った舞台であるかもしれない。その時感じたことが、多分自分の芝居作りの原点なのだ。

 その時は意識していなかったとしても、多分今ならわかるはずだ。その時印象に残ったのが一人の役者のカッコいいダンスだったとしても、派手な音響と照明の変化だったとしても、本当に見ていたのは個々の演技や効果ではない。メンバー全員がそれぞれの役割を果たす中で行うすべてが、組み合わさって始めて生まれる「舞台」なのである。「表現」は一人で出来るかもしれないが、多分君の心に残った「舞台」は一人では作れない。「やりたい」は、別の人の「やりたい」と結びつかなければ現実にはならないのだ。
 だから僕らは今仲間に囲まれて、ない知恵を絞り汗にまみれた稽古着を絞っている。「やりたいこと」を実際にやるためには、ただ仲間を集めるだけではダメで、自分自身や自分たち自身がもっと大きくならなければならない。できることを、自分たちの努力によって増やしていかなければならない。それをごく当然のこととして理解しているはずだ。

 おそらく「できることを増やす」というのは、技術と知識と、両方について言えるのだろう。カッコよく踊りたいと思えば、カッコよく踊れる技術が必要だ。その技術は、汗をかきながらゆっくりと身につけるしかない。あのときに見た舞台上の派手は光を再現するためには、それが「ミラーボール」と呼ばれる機材を使うことで可能になることを知り、それはどんなものでどんなふうに使うものなのかを知ることが必要だ。

 実は技術と知識だけではできないこともたくさんある。技術や知識自体にも限界はあるけど(100メートルを7秒で走ることは多分一生かかっても無理だろうし、世界で上演されたすべての芝居についての知識を持つことは不可能だ)、それ以外にも、たとえばミラーボールが必要なことを知り、ミラーボールの使い方を熟知していたとしても、肝心のミラーボールがなければどうしようもない、みたいなことは絶対にある。こういってはなんだけど、「金さえあればね」と肩をすくめたくなることはたくさんあるのだ。

 そういった不可能事というのはたくさんあるし、「やりたいこと」と「実現できること」とをどうやって折り合わせていくかってこともだんだん学んでいくんだけど、そういう時にすごい力強い味方になってくれる可能性があるのは、ホールと、そこで働いているスタッフさんたちだと僕は思う。うんと平たく言えば、そしてさっきの例をそのまま使えば、そこにはミラーボールがあり、それを使いこなす知識を持つ先生がいるからである。更に言えば、そこには「やりたいことを現実にする」ための強い意志を持った、確実に僕らのお手本である人たちがいるのである。失礼な表現になってしまうかもしれないけど、「宝の山」なのである。

 ただ、その「宝の山」探検も、限られた時間しかできない。実際に探検する時と同じで、限られた時間を有効に使うためには、宝の山の地図を用意しておきたいところだし、みんなで行くことを考えれば分担もしておきたいところだし、手に入ったお宝を持ち帰るでっかい袋も必要だし、なにより「意地でもお宝ゲットだぜ」という強い意志、宝の山に入れること自体が嬉しくてしょうがないという精神の高揚があってほしい。宝物を目の前にしても、それに気がつかず通り過ぎてしまうような「基礎力不足」は避けたいし…。

 みんな、いかがでしたか?いい探検が出来ましたか?お宝、たくさん持ち帰れましたか? 
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with BACCHUS とは

高校演劇部の顧問として、部員に向けて書いた「演劇部便り」です。演劇づくりに関するマニュアル的なものから組織作りのようなこと、個人的な想いを書いたものまで内容はさまざまです。一応ジャンル分けをしていますが、特定の項目についてお知りになりたいときには、単語で検索をしていただいた方が、興味ある情報を見つけやすいかもしれません。

2期に分かれています。第1期は2002年9月から2009年3月まで。少しでも高いところに登ろうと必死で自らを鍛えていた演劇部でした。「with BACCHUS」の内容もわりあいハードで、量もとても多いです。第2期は2013年から書き始め現在進行形です。動き始めたばかりの演劇部、演劇初心者がほとんどの部員たちにわかりやすいように書いているつもりです。

質問や感想などのコメントをお待ちしています。

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