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with BACCHUS - スタッフの成長

スタッフの成長

カテゴリ : 
第1期 » 部活動運営 » 顧問からメッセージ » 本番を終えて
執筆 : 
KAZU 2007-3-14 10:56
 人間にも団体にも、どう頑張ってもできないことというのは絶対に存在する。知識にせよ技術にせよ、魔法使いのではないのだから、自分の持っている以上のものを出すことはできない。ノコギリをひけない人がパネルを作ることはできないし、一人で50キロの荷物を運ぶことはできない。自分たちができることは、それぞれの持つ知識と技術の範囲内、それらを使いこなし組み合わせる団体の技量の範囲内にある。

 逆に言えば、僕らの持っている知識と技術、それらを組み合わせる団体としての技量がアップすればするほど、僕らにできることは単純に増えていくし、この「翼、はるかな君へ」という台本に取り組んでいる時期は、まさにそういう過程だったと思う。まず人数が増え、次にそれぞれがパワーアップし、最後にそれをきちんと組み合わせることができるようになった。その頂点が千葉県中央発表会で、その結果が「舞台美術賞」だったのだろう。慢心があったとは言わないが、校内公演あたりからほころびが見えて予餞会でほぼ崩壊し、その経験を生かして過去にないほどしっかりと形を作って行えたのが中学校公演だったと思う。そう、中学校公演での計画・実際の動きは、全ての面においてではないにせよ、まさに締め括りにふさわしい完成度だったと思う。
 人数ということで言えば、ヘルプというシステム(というより声のかけ方)をしたのがまずは大きかった。結果的にはそれなりにいい形になったと思うのだけど、実はこれは諸刃の刃である。まずい方に転がると、今まで築き上げてきた部活動のシステムそのものを壊してしまう危険性もあったはずだ。たとえば部の活動を支えているさまざまな約束事(たとえば「返事」とか)をどのように扱っていくのかとか、金銭的な問題などとか、厳密に考えていけばきりがない。今回は来てくれた人たちが、ほぼ部員と同様の扱い(先輩に怒鳴られることも含めて)を受け入れてくれたからいいようなものの、本当なら頼む方のシステムがよほどしっかりしていないと恐ろしくて頼めないようなものだと僕は思っている。いい方に転がってよかった。

 個々のパワーアップに関しては改めて言うまでもないだろう。木を組み立てて(敢えて言うなら)無様な造形物を組み上げようと一夏をかけていた頃から、瞬く間に7つのパネルを組み立てそこに灯を入れられる最近まで、である。実は技術というのは、ノコギリでまっすぐに切るとか、そういう具体的なことだけではなく、むしろ抽象的な情報の扱い方、判断の仕方のようなものに大きく出てくる。あとになればなるほど、「これは可能だ」「これはあきらめたほうがいい」「これは4人で2時間かかる」といった判断が、正確かつ迅速にできるようになってきたことにこそ、それぞれのパワーアップを感じることができた。

 組み合わせる力。これは端的に表しているのは舞台監督の成長だと思う。正直言って、初期の頃は何のために存在しているのかさえよくわからない、何もできずにウロウロしているだけの存在だったかもしれない。とんでもない失敗もいくつかしてきたと思う。しかし気がついたら、ブレのない全体を貫く芯のような存在になっていたと思う。誰もが予餞会準備であわてふためいているときに、きちんとその先を見てる視線のようなものがあったからこそ、考えられないようなスケジュールの中で中学校公演が可能になったはずだ。そしてそういう視線は、舞台監督だけではなく現メンバーの誰もが、多かれ少なかれ自分の中に培ってきたのだと思う。

 もちろん、完璧などではない。ちょっと油断すれば、ちょっと忙しかったり、ちょっと体調を壊す人が増えたりすれば、出来ると思っていたことがあっさりできなくなる僕らである。まさに予餞会がそうであったと思う。ただ、そういう失敗を次に確実に生かすことができたことは、ある意味で今回一番大きな収穫だったのではないかと僕は思う。黒板にしっかりと並んで貼られた「反省レポート」が、君たちがあるレベルに達したことを確実に表している。

 さて、次に行ってみようか。
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with BACCHUS とは

高校演劇部の顧問として、部員に向けて書いた「演劇部便り」です。演劇づくりに関するマニュアル的なものから組織作りのようなこと、個人的な想いを書いたものまで内容はさまざまです。一応ジャンル分けをしていますが、特定の項目についてお知りになりたいときには、単語で検索をしていただいた方が、興味ある情報を見つけやすいかもしれません。

2期に分かれています。第1期は2002年9月から2009年3月まで。少しでも高いところに登ろうと必死で自らを鍛えていた演劇部でした。「with BACCHUS」の内容もわりあいハードで、量もとても多いです。第2期は2013年から書き始め現在進行形です。動き始めたばかりの演劇部、演劇初心者がほとんどの部員たちにわかりやすいように書いているつもりです。

質問や感想などのコメントをお待ちしています。

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